JAFによると、エンジンオイルの交換タイミングは、通常は15,000kmまたは一年ごと、軽自動車やターボなどの
過給機付きエンジンでは5,000kmもしくは半年、ディーゼルエンジン車は10,000km、もしくは1年を推奨、としている。

 90年代までは、新車ディーラーでも「エンジンオイルは5,000kmごとに交換するように」といわれていたことを考えると、
近年は大幅に交換サイクルが伸びている。当時は、1年ごとの定期点検時期を待たずして、ディーラーや
カーチェーン店で当たり前のようにオイル交換をしていた方が多かったはずだ(筆者も迷わずそうしていた)。
だが2000年を超えたころから、エンジンオイルの交換サイクルの指定が、いつの間にか長くなった。

 その理由は、エンジン本体やエンジンオイルの耐久性が向上したことで、オイルの消耗・劣化スピードが抑えられたこと。
環境保護の観点で「廃油を減らさなければならない」という考えが、急激に広がったことも大きかったし、
エンジンは停止した状態でモーター駆動を行うハイブリッド車の普及も、一要因となっているようだ。
技術の進化に加えて、環境に対する考え方、そしてパワートレインの変化によって、エンジンオイルが汚れにくくなり、
昔よりもオイルの交換サイクルが伸びた、というのが現状だ。

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