映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットを受け、「クイーン+アダム・ランバート」が来年1月に来日公演を行うことが決まった。
1975年に初来日して羽田空港に降り立った「クイーンの日」にあたる17日、明らかにされた。

 来日公演は2016年以来となる。

 フレディ・マーキュリーの半生とクイーンの名曲誕生などを描いたこの映画は、昨年10月に英国で最初に公開されて以降、世界の興行収入は
4月10日までに8億9916万ドル(約994億円)に達したという。

 中でも日本は、昨年11月9日の公開から4月11日までに興収128億5651万円を記録。本国である英国を上回るヒットとなり、
観客が一緒に合唱する「応援上映」などでクイーンを知らなかった若い世代にも熱烈に支持されるなど、社会現象となった。

 世界的なヒットを受け、クイーンは昨年12月に今夏の北米ツアーを発表していたが、今回、日本ツアーの日程が追加された。

 クイーンは、ボーカルのフレディ、ギターのブライアン・メイ、ベースのジョン・ディーコン、ドラムスのロジャー・テイラーで71年に結成。
74年の「キラー・クイーン」で注目された。

 75年発表の「ボヘミアン・ラプソディ」は最高傑作といわれ、英国では9週連続1位を記録。その後も「愛という名の欲望」「地獄へ道づれ」が
全米1位になるなど、世界的な人気を得た。

 85年の「ライブ・エイド」で圧倒的なパフォーマンスを見せたが、91年、フレディがHIV感染症による肺炎のため45歳で死去した。
97年にジョンが音楽活動を離れた後も、ブライアンとロジャーはクイーンとして、ポール・ロジャースやアダム・ランバートらと活動を続けている。

 日本との関わりは深い。フレディを含む4人で6度の来日公演を行った。初来日の際、それまで彼らが経験したことがないほど熱狂的な歓迎を
受けたことから、感謝の思いを込めて後に「手をとりあって」を発表。来日公演では観客が合唱するおなじみの曲になっている。

 来年1月25、26日にさいたまスーパーアリーナ、28日に大阪・京セラドーム、30日に名古屋ドームと3都市を回る。
主催は朝日新聞社など。(坂本真子)

朝日新聞社

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