リーグ2位から“下克上日本一”を狙う阪神は4日、中日2連戦(5、6日、甲子園)に向けて全体練習を行った。
直近の本拠地での戦いは1分けを挟んで5連敗中と散々な状況。
金本知憲監督(49)は「もちろん勝ちにこだわる。CS(クライマックスシリーズ)に向けての調整もあるが、負けてもいいという思いはない。
(勝てば)CSではいい流れがくるでしょう!」と連勝締めでの“甲子園アレルギー”払拭を誓った。

そんな中、チーム内で「命運を握る男」として熱視線を浴びているのが片岡篤史打撃コーチ(48)の“勘ピュ―ター”だ。
「短期決戦で勝つためには誰をどう起用するかが重要。特に予告先発のないCSはスタメンをどうするかが鍵になる。
その点、今年は片岡さんの進言で起用した選手が何度も活躍している。
若手野手が伸び悩んでいる中で勝てているのは、片岡さんの目利きのおかげ」(チーム関係者)

4位に沈んだ昨年は親会社の株主総会で名指し批判されるなど厳しい目にさらされた片岡コーチだが、
今季は大山の53年ぶりとなる“新人4番”や苦労人・俊介のスタメン抜てきなどを指揮官に助言して大当たり。
金本監督も「片岡コーチの直感のおかげ」と絶賛している。関係者らは「CS本番でもズバズバいってほしい」と期待しているのだ。

この日、片岡コーチは「(今年の)タイガースのカレンダーの10月に写っているのが誰か知っている? 
上本、俊介、大和の3人だよ。
その3人にミスターオクトーバーになってほしい」と中堅トリオに猛ゲキ。
助言が当たっていることには「監督が持ち上げてくれているだけ」と謙遜しつつも「とにかく状態の良さ優先でバットが振れているということが大事。
今のウチの打線は投手が右でも左でも変わりはないから、
ある程度メンバーは固まっているよ」とCSに向けて腕をぶした。冴え渡る“片岡勘ピューター”は虎の大きな武器だ。

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2017年10月05日 16時30分

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