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スポーツ報知 5/28(日) 10:47配信

 「ダウンタウン」の松本人志(53)が28日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜・前10時)で、ボクシングWBA世界ミドル級王座決定戦(20日、有明コロシアム)で村田諒太(31)=帝拳=がアッサン・エンダム(33)=フランス=に1−2の判定負けを喫した試合について独自の見方を披露した。

 ボクシング通で知られる松本は、採点についてWBAとWBCで違いがあることを指摘した。WBCは4回と8回で途中の採点経過を公表するが、WBAはこの方式を採用してしない。WBAも公開採点を採用すれば「8回以降の戦い方が変わっていた」と分析した。

 さらにボクシングの採点は、ラウンド毎に差をつけなくてはいけない「マストシステム」を導入しているが、以前から「マストシステムはどうなのか」と思っていたという。その理由として、僅差のラウンドでもどちらかに差を付けると「これが12ラウンド続けば12ポイント差になってしまう」。接戦にもかかわらず、結果的には大差の判定が出てしまう危うさを指摘した。

 そして、今回の試合については、村田の圧勝を訴える世論に「ボクは余裕ではないと思った。負けはもしかしたらあり得ると思った」とコメント。手数を重視するジャッジがいた場合、今回のような結果になるかもしれないと考えていたという。

 番組では、村田が試合後に判定に不服を言わず試合翌日にエンダムをねぎらった行動を紹介。松本は「村田選手に厳しいことを言わせてもらえば、彼の優しさが最後の詰めの甘さを表している」と話した。

 スタジオには元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏(45)が出演。WBAは調整試合を挟まないダイレクトリマッチ(再戦)を正式に指示し、エンダムの勝利と採点をしたグスタボ・パディージャ(パナマ)、ヒューバート・アール(カナダ)のジャッジ2人を6か月間の資格停止処分にした。これに対し、松本は「無効試合にしてもらわないと」と竹原氏に聞くと「そんなことできないし、する必要もない。日本だってそうなってチャンピオンになった人いるじゃないですか」と言うと、番組MCの東野幸治(49)は「誰ですか」と突っ込み。「それは言えません」と笑った。

 竹原氏は村田の実力を高く評価した上で、再戦が実現すれば「勇気を持って手を出すだけ。チャンスあるし、行けば勝てると思う」とエールを送っていた。