アニメ監督だけど質問ある? 4カット目
中村さんはコンテより処理の方が特徴出やすい気がする 小市民がTVアニメでシネスコ採用ぽいのですが、シネスコ採用におけるメリットとその手間など教えて頂きたいです。 ちょいちょい見に来てるけど初期スレより質問内容がディープになってきてわらう
ファンタジーや冒険系のアニメでたまに料理出てきた時に料理だけ作画がヌルっとしていたり撮影処理でツヤがかってたりするのは演出というよりは料理ほとんど出ないから目立たせとこ!みたいな意図なのかな
全部が全部そうじゃないけど見てるアニメでそういう場面をたまに見かける >>131
挙げてもらってる演出論は基本的にどれも同意、納得できる部分なんだが
いずれにしても「そういう捉え方も出来る」「そういう手法も取れる」という程度のもので、
絶対不変の真理というわけではないことはご留意いただきたい
つまり、セオリー通りにやるのも手だし、セオリーをあえて外すというのも手なので、
映像演出に正解は無いものだからね。
コンテを描く際の順序ということだけども、
俺自身はまず場所の設定・設計というか、
キャラクターをどこに配置してどう動かすから考えるな。
その時点では敢えてカメラワークとかは考えず、自然にキャラクターにお芝居をさせたときにどうなるかをまず考える。
とはいえ、シナリオを一読した時点で「こういうアングルを決めカットにしたい!」など
カメラアングルが先に思いつく場合は、素直にそのアングルが成立する配置を考える。
キャラクターの基本的な配置が決まった後は、
脳内でそのシーンを再生しながら、自分もその場に飛び込んで、
キャラクターの周りや間を歩き回りながら、どこから撮るのがいいのか考えるイメージだな。
俺自身がベースにしているのは、『見たいところを見る』のがカメラワークやカット割りの基本だということ。
人って普通、
何か起こりそうな所や、何か起きたところ、気になる所に視線が行く。
急に後ろで人の悲鳴がしたらそっちを見るだろうし、
複数人で会議中は、発言してる奴のほうをとりあえず見るでしょ。
でも、そいつあんまり発言が長いと、飽きて違うところを見ちゃうかもしれない。
そうやって人間は「見たいところを見て」生きている。
カット割りの考え方も基本は一緒で、
その場にもし自分がいたときに、自然に見ちゃうであろうところへカメラを向けるというのが基本になる考え方だと思う。
なので、場所や空間のセッティングと、そこにキャラクターを配置してお芝居の流れが決まった後は、
自分がその場でそのやりとりを見守っていたときに、
自然と見てしまうところを撮る、というイメージでカット割りを考える。
これはあくまでベースとなる考え方で、
それとはまったく違う思考回路、動作原理の演出技法として
各種メタファーや、各種構図テクニックといった、映像演出特有の考え方があるので
それを上から加えていくイメージだな >>132
あくまで現状のアニメ業界の商環境と、俺の知る限りにおいてという話になるが
複数の監督候補などがプロデューサーにプレゼンを行うようなコンペになるということは聞いたことが無い。
何故かというと、
基本的に優秀な監督はみな先々まで仕事が埋まっているものなので、
プロデューサーがたくさんいる候補の中から、誰がいいかなと選べる状況ではないのよ
監督の側からしても、「確実にあなたに頼みます」と言ってくれるプロデューサーと、
「お前以外にも何人も候補が居るからコンペな」と言ってくるプロデューサーであれば、前者と仕事をするでしょ。
ではアニメ業界にあるコンペは何かというと、2種類あって、
お金を出してもらうためのコンペと、
原作使用許諾を貰うためのコンペがある。
いまアニメ業界で話題になるようなコンペといえば基本的には後者だね。
つまり、「製作委員会・制作スタジオ(+監督等スタッフ)」のタッグをプロデューサーがお膳立てして、
「うちはこんな強力な体制なので、うちでこのアニメを作らせてください!」と原作側にお願いに行くわけ。
ところが、その「製作・制作」のタッグを提案してくるプロデューサーが複数居る場合、
原作側がどこに許諾を出すかは選べるわけよ。
だいたいどの原作も、アニメ化提案が複数のプロデューサーから営業がかかる状態なので、ここでコンペになるわけ。
なので言い換えると、「企画を競わせるコンペ」ではなく、
「制作体制のコンペ」が行われる、ってのが現状のアニメ業界だね。
ただし内部的に予算を承認して貰うために、
監督などが偉い人にプレゼンするってことはある。
ただあくまでプレゼンであって、コンペではない。 >>135
仰るとおり、アニメーターさんは自宅作業でも問題ないので
コロナ以降、過半数の人が自宅作業を選んでるよ。
ただしスタジオ作業のメリットもいろいろあって
一番デカいのは、やっぱスタジオのほうが集中できるんだよね。
自宅でもきちんとオンとオフを切り替えられて、集中してやれるって人はそれで良いんだけど、
俺自身も自宅だとダラダラしてしまって思うように効率が上がらなかったりする経験もあるので、
そこは1日1回外に出て仕事モードに切り替えたいって人も多いのよ。
あとは、ちょっとした質問や相談をしやすいってのもある。
前後工程のスタッフだったり、同じ立場同士だったりで、
「ねえこれどう思う?」みたいなレベルのちょっとした相談なんかは
スタジオに入ってないと出来ないからね。
これは会社側(制作側)の立場からも同様で、
スタジオに入ってる人にはちょっとした相談がしやすかったり、
純粋に雑談して仲良くなるチャンスが多かったりするので、
同じ仕事をしていても、スタジオに居る人のほうが信頼を勝ち取りやすいってのが正直ある。
どうしても自宅作業だけの人だと、
「仕事を発注しました、受注しました、納品しました」だけのドライな関係になりがちなんだよね。
正直、腕だけでなく横の繋がり(コネ)も大事な仕事なので、
やはり顔を合わせて雑談や相談をよくする相手と、電話上で仕事のやりとりしかしたことない相手では、
その後の扱いが変わってくることも十分ある。
そういうことを考えると、
やはり出世したい(キャラデザや監督などに昇格したい)人は、
移動の労力を払ってでも、スタジオ作業を選んだ方がメリットが大きいと言える。 >>136
それは「作監が大幅に描き直さないと使えないレイアウトが沢山上がって来るという事」ではあるんだが、
そんな使えないレイアウトしか描けない人に何故頼んでいるのかについては、「システム上の問題」と言ってもいいのかもしれない
>>137
この人のツイート、言ってることがかなり極端というか、
一事が万事といった感じで語るので、話半分に聞いた方がいいよ
スタジオ増えすぎの弊害みたいに語ってるけど
アニメ会社が増えたからとか関係無いどころか、
むしろ逆に景気が良くて案件がいっぱい回ってるから会社が増えてるってのもあるので、
別にいくら会社が増えようが倒産するところとは関係ないでしょ。
そりゃもちろん、ろくに未来を見据えて経営してないその日暮らしの零細が多いので
潰れるところは一定確率であるだろうけど、
そんなもん今に限った話じゃ無いし、
むしろアニメ不振だった2000年代とかのほうが阿鼻叫喚だったと思うけどね。
…ただし、俺も今季放送中の某元請けスタジオで、
経営不振からか下請けへの支払いが遅れだしてる会社があるというのは噂として聞いてる。
ツイート主もその話を聞いてなにか一丁嚙みしたかっただけだと思うぜw
>>138
まあ集英社案件とかは、受注できれば黒確定みたいな予算規模の作品が多いから
ちょっと持ち出してでも受注したいプロデューサーの意向も理解できる
あくまでリターンが見込めるからコンペに出るのであって
そこは期待値(見込み受注額×見込み受注率)がペイするという判断でやってるわけだから
ぜんぜんアリだと思うけどね
ただジャンプ作品神話みたいなのも、売れ線原作が一周したあたりで徐々に熱が冷めると思うので
原作一本にハイエナのように製作・制作が群がる状況は長くは続かないと俺も思ってる >>139
耐えうるもクソもない。HDRで作ってないもん。
HDRって、コンテンツ・放送・受像それぞれがHDRの規格に対応していないとそもそも表示出来ないのよ。
ところが、いまでも主流の地デジ放送や、多くの動画配信サイトではそもそもHDRコンテンツに対応してない。
また、HDR表示が正しく可能な環境で制作しようとすると、超高額な機材が大量に必要になるし、
レンダリングもとんでもなく重くなってしまうなど、制作コストも跳ね上がる。
従って、本来の意味でのネイティブなHDRコンテンツは、大多数の視聴者には意味が無いのに、
手間とお金を掛けなくてはならないので、アニメ業界では全く作られてないと思う。
一部のスマホやモニターにある「HDRモード」などは、機種やモードにもよるんだが、
本来、SDR用に最適化して制作されているものを、勝手に無理矢理ダイナミックレンジを広げた表示にする機能がついてたりするが
作ってる側のこちらとしては、意図した映像を破壊されてるのと同義なので、本来的には止めて欲しい。
なので、「HDRに耐えうる画作り」というご質問自体がちょっとおかしくて、
HDRで制作するかしないかの2択しかなくて、アニメ業界はHDRコンテンツを制作していないし、
それを無理矢理HDRモードとかで見るのはむしろ破壊行為なので、不愉快とまではいわないが、まあ嬉しくは無いって感じ。
業界としての今後の流れだけど、
テレビ側では4k放送規格でHDR対応を強制したんだが、肝心の4k放送がぜんぜん普及しないんだよね。
その上、テレビだけなら業界団体が頑張れば新企画導入もなんとかなるんだろうが、
スマホやパソコンのモニターとかはもう本当にデタラメで、安モノのモニターとかは色が滅茶苦茶なので、
その中でHDRとか高色域とかみたいな視聴環境を選ぶコンテンツを作ってしまうと、
末端の視聴環境ではどうなってしまうのかわかったもんじゃないわけ。
だから、相当先まで、枯れた規格であるフルHD・SDR・23.976fpsで作られ続けるというのが俺の予想。 >>149
安い単価でもちゃんとしたレイアウトを描いてくれるアニメーターが殆ど居ない
(優秀な人は拘束で大体囲い込まれてる)という認識でいいんでしょうか? >>140
理由としてはもう本当に現場のアニメーターが不足してて
版権書いてる暇があったら本編の作監してほしい、みたいな現場事情があるんだよね。
ぶっちゃけイラストレーターより、アニメーターのほうがぜんぜん安く描いてくれるので、
アニメーター不足が解消されたらアニメーターに描かすと思うよ。
今はアニメーターが足りてないから外注しちゃうのよ。
>>141
そう、仰るとおり「作監何も通さないよりかはマシ」程度の意味。
顔面についてはもう総作監で直すしかない。
日本側の窓口会社は単にセールスマンって感じの人がやってるだけで、別に反社だと思ったことはないぞ
現地側のスタジオが中華系の反社かどうかは申し訳ないけど俺は全然知らん。
単に国内からの発注の電話を受けて、中華にチャットツールで送りつけるだけなので
元手ゼロ、人材ゼロでいきなり始められる商売なので、後先考えずに始めちゃった奴が多いってだけだと思うぞ
『儲かってるのは間違いなさそう』とのことだがぜんぜんそんなことはなくて
むしろ自転車操業
1枚200円とかの単価のものを1枚単位で転売してるだけで、まずもって動く金額が小さいし
中国現地側なんかどこ頼んでもだいたい同じなので、品質も価格も差別化出来ない
だからしょっちゅう潰れてるぜ
>>142
キャラの動きは演出がコントロールするもんだね。
タイムシートっていって、毎秒24コマ、どのコマにどの絵が表示されるかを指定するシートがあって
それの総責任者が演出家なので。 >>144
俺個人的にはシネスコ採用はデメリットのほうが大きいと思うので嫌だなぁ。
映画館で見たってシネスコはだいたいスクリーンの上下カットで上映されてむしろ画面が狭くなるし。
Xperiaみたいなやたら変型のスマホとかで見た時にちょうどいいとかそんくらいでしょ。メリット。
見慣れたテレビの画面サイズと変わるから、
映画みたいで楽しいねっていう理由じゃないかな。
学生時代の自主制作とか、無駄にみんなシネスコにしたがるのはそういう理由だろうし。
というとちょっと突き放し過ぎなので真面目にお答えするなら、シネスコのメリットというか特性として、
横が広いから、一目で画面の左右全部に視線が行かなくなるよね。
なので、画面の中、フレームの中を、ユーザー(視聴者)が注視点を捜索するという作業が必要になる。
なので、相対的に1カットあたりの尺を伸ばしても退屈しづらくなったり、
1画面内に複数のモチーフを登場させやすくなる、というのはあるだろうね。
ただこの特性はそっくりそのまま逆も言えて
まず視線誘導が上手くいかないと、ユーザーがどこを見たらいいのかわからない見づらい画面になりがちだし、
キャラクター以外の背景など、注視点になるところ以外も作り込まないといけなくなる。
最終的には好みの問題だね。
ちなみに通常のレイアウト用紙の上下をカットした貧乏シネスコであれば、それほど手間は変わらないんだが
グリザイアの果実みたいに、シネスコ用に左右を伸ばした用紙を使うとかになると、制作コストが跳ね上がってとてもしんどいよ。
小市民シリーズがどっちなのかは知らないっす。
>>145
料理とかに質感が加わるのは「特殊効果(通称・特効)」というセクションの人の働きだね。
エンドロールに「特効」ってクレジットがあると思うので注目してみてくれ。
料理って、通常の塗りだけで出してしまうと、なんかすっげーショボくてマズそうに見えるんよ。
やっぱ食いもんって人間の本能的に、「美味そう・マズそう」判定回路の琴線に触れてしまって、
一段ハードルが上がるんだよね。
なので、食べ物には特効さんに依頼しておいしそうにしてもらうってのは、
必須というかセオリーというか、常識中の常識って感じで、
ほとんど全部の作品で当たり前にやってる工程なので、逆に言うと特別な意図があるってことではないと思う。 >>151
仰るとおり、そう理解するのが一般的で、
ツイッター上の業界人もみなそう思ってるんだが、
俺としては敢えて別の見方を提示したい。
そもそも昔は、ちゃんとしたレイアウトの描けるアニメーターがレイアウトを描いてたわけだが、
今は雑だったり下手だったりする人にレイアウトを頼んで、
ちゃんとしたレイアウトの描ける人に作監を頼むようになった、というのがまず前提になる事実
なので、今でも『ちゃんとしたレイアウトの描ける人』に作監をやらせずに、
原画を担当いただくという作り方だって出来るわけだよね。
ただ、現状の環境下では、「ちゃんとしたレイアウトを描ける人」の価値が上がっていて、
人数の不足、要求単価の上昇といった問題や、アニメ自体の要求レベルが上がってきている中で、
どう効率よく「ちゃんとしたレイアウトを描ける人」を活用するかと考える必要があるわけ
そこで、各種打ち会わせや、原図やシートの設計・作成など、
時間がかかって試行錯誤が必要な工程を先に他の人に済ませて貰った上で、「ちゃんとしたレイアウトを描ける人」に渡すことで、
大幅に「ちゃんとした人」の労力を軽減できるわけだよね。
それに、たとえば「ちゃんとした人」がAパターンでレイアウトを描いたけど、
演出家が「Bパターンにしてくれ」って言い出したら、作業した分が無駄になっちゃうじゃん
もちろん打ち会わせで詰められるところは詰めておくのが鉄則なんだけど、
どうしてもそういう実際に絵になってみてから判ることは多い
なので、先に下手な人でもいいからパターンを提案してもらって、
「こうなっちゃうならBパターンにしてくれ」って演出家に先に決めて貰ってから
「ちゃんとした人」に渡すというほうが、「ちゃんとした人」の時間を無駄にせずに済む。
なので、今のレイアウト作業は、最初っから「下書き」程度の価値だと割り切って、
昔の「レイアウト作業」にあたるような部分を、あらためて「作監」でやっているような状況だと考えることも出来る。
実際に現場で起きているのはこういう事象だと俺は思ってるんだが
ツイッター上に限らず、ベテランのスタッフはみな「昔は違った」と思い出話を前提に語り出すので、話がこじれていけないね。 >>150
そうなんですね。ゲームなんかだとHDRがあるのでアニメでも一緒なのかなと思ってました。書き込みを見てると、アニメでHDRはまだまだ遠そうですね >>154
134でレイアウトはDB用ダミー素材などと仰った理由がよく分かりました
丁寧にありがとうございます 作業フローの短縮と、その実現性について伺いたいです。
アカデミー視覚効果賞を、受賞したゴジラ-1・0ですが
youtubeに公開された、ドキュメンタリーを見ていると
予算の都合で作業フローを、短縮し山崎監督が、一人でチェックと指示を出した。
本来であれば最終チェックをする、山崎監督の手前に、数人のCGIディレクターが入るが、その工程を山崎監督がひとりでになっている。
この様な内容になっていました。
このスレやXの投稿、アニメーターをしている友人の話を聞くと
LO原画の工程が作画監督になり、作画監督の工程が総作画監督になり、現場によっては形骸化している事もある。
この様なお話を良く聞きます。
もちろん、作業フローがうまくかみ合い、ロスがほぼない現場もあると思いますが
間に合わせでどうにか、人を集めた結果が最終的には1・5原画の様な新たな役職すら、できつつある現状のように見えます。
この状況を抜け出し、ゴジラ-1・0とまで言わずとも、工数を減らす。
もしくは、以前と同じ様に、原画、作画監督、総作画監督、すべて各々の仕事のみをする状況にする方法ってないのでしょうか。
また、業界内でそういった作業フローに対する、取り組みや実験って既にあったりしないのでしょうか。
あくまで外の人間が、見聞きした情報を元に感じた印象で、話しているので
作業フローが後ろにずれ込んでいる事や、形骸化が徐々に進んでいる件。
諸々含め的外れな事を言っていたら、申し訳ないです。 助監督が二人ってどう意味があるのでしょうか?
監督二人の場合は、セクションで別れて担当しているとの事でしたが
助監督二人という作品は、中々珍しいような気がします。 演出家のキャリアについて伺いたいです。
副監督OR助監督、最終的に監督や総監督
出世の順番としてはこの流れが自然かと思うのですが、
個人的に注目している演出の方が、ある時期から活動をしなくなり、1年半が経とうとしています。
この人が演出する回は面白いし、監督になるのかな?
と期待していただけに、少々残念な気もするのですが
本人の活躍もあって、すでに一度助監督の地位まで上り詰めた過去があります。
その方は、比較的早いタイミングで助監督になり
その後ほぼ演出のみの仕事を、もらい続け
音沙汰がなくなったという、感じなのですが萎えて、業界を去ってしまわれたのでしょうか?
それとも監督作の準備等で裏で何かしら、動いているのでしょうか?
そもそも、助監督まで登った方に、その後チャンスが回ってこないなんて事はあるのでしょうか? >>159
素人の推測だけど単純に奇数・偶数話みたいな感じで作業を分割してんじゃないか
他作品もガッツリやってる小林涼Pの班が1年ちょっとで推しの子2期やるのは結構大変な事だと思うし 『雑談→バックパックバトル
→ちいかま(嫁)とAPEX
→DBZカカロットDLC(バーダック編)
SOLID STATE SCOUTER』
ttps://iplogger.info/2Tk4H7.tv >>155
そもそもHDRって言葉自体、
高画質とか高コントラストってくらいの意味でよくわかってない消費者も悪いし
それに便乗してメーカー側も宣伝に使ったりするからカオスなことになってる
テレビとかモニター側が謳う「高画質」がそもそもおかしいんだよ
単に安物だから表現できないというだけなら許せるが、
高画質化のためを謳ったコントラストエンハンサーや色味強調、画素補完やフレーム補完などは
さも良いことのようにカタログに描かれていて、消費者もそれがいいものだと思って買ってしまう
まあそんなハッタリに騙される、消費者の見る目が無いのが原因ではあるんだが、
売り場でずらっとテレビが並んでると、一番ビビッドでハイコントラストな表示を高画質と感じてしまうのは致し方ない部分もある。
映像制作側からすると、表現したかった繊細な色味やコントラストを
テレビ側が目立つようにいろいろ手を加えて、結果的に滅茶苦茶に破壊されてしまうケースも多い
本来のちゃんと規格に則ったHDRコンテンツであれば別に構わないが
そんなコンテンツはそもそもほとんど供給されてないし
それ以外のテレビやモニターについてる余計な高画質化機能は全部オフで見て欲しいというのが本音 >>157
そもそも大前提、作業フローは簡略なほうが、安く作れるわけ
工程ごとの担当者にギャラを払ってるわけだから、チェック工程が減らせれば、その分ギャラも時間も浮かせられる
なので、普通に考えたら、チェック工程は減らそうっていう圧力が現場にかかるはずなんだよ
ところがどんどんチェック工程が増えているのが何故かというと
いまのアニメって、ヒットさえすればすげー儲かるので
どんだけお金と時間を掛けても、少しでもハイクオリティにしろっていう圧力のほうが強いからなんだよね。
基準を満たしてないと安全性の問題とかで出荷できない製造業と違って
映像産業って、「これでいいか」って監督とプロデューサーが思ったところが完成なので、
チェック工程を増やすも減らすもある程度好きに出来る。
なので、『取り組みや実験』もクソもなくて、
普通に今でもニチアサ子供向けみたいなクオリティ要求の厳しくない作品なんかだと、
すっごく簡便なチェックフローで作ってる現場も普通にあるよ。
ただしそれ相応のクオリティにしかならないわけ。
従って、工程の複雑化や、各工程に要求される労力の増加は、
予算の増加やクオリティ要求の高まりと密接に関係してるってのを考えないといけない。
アカデミー賞の山崎ゴジラはチェックフローが簡略だったというのは、
監督やその周囲のスタッフの能力が高かったというだけの結果論に過ぎず
通常クオリティを高めようと思ったら、それだけブラッシュアップするための工程を増やすしか出来ることは無いのよ。
普通にチェック工程を抜いたら、完成映像がショボくなるだけなので。 作品の見せ方作り方の、方向に関する質問です。
ターゲット層によって、演出ってどの程度変えているのでしょうか?
最近話題になった、フリーレンの様に少年漫画という体裁はあるものの
実際の客層は、男女が入り混じっている作品が、市民権を得がちですが、同時に露骨に男性向け、露骨に女性向けの作品も存在しますよね。
女性向け、男性向けによって、演出の方針や見せ方を変える事って、あるのでしょうか?
また、見せ方を変える場合は、どの様な違いや拘りがあるのかを、伺いたいです。 工程の複雑化はクォリティ要求の高まりと関係してるという話を見て思った質問ですが、
クォリティを高めるなどの理由で今の一原をレイアウトとラフ原に分けるというような
更に工程を増やす方向に行く可能性はどれくらいあるんでしょうか?
アニメ作ってる人でも予測は難しい話だと思いますが実感でいいのでお願いします アニメ化される原作の特徴。
アニメ化される原作の特徴を伺いたいです。
元も子も無い事を言えば、注目作という事になると思うのですが
ジャンプで打ち切られた、初恋限定の様に
人気低迷で打ち切られたにもかかわらず、アニメ化された作品もありますし
ゆるキャン△の初版700部にも拘わらず、しっかりアニメになり、
何なら人気作になる事もあります。
注目作がアニメになる確率は高いですが
必ずしも、注目作のみが、アニメ化の対象という訳ではのかな?
と感じたのですが、実際の所はどの様なやり取りがあり、この原作をアニメにしようと話が上がるのでしょうか。
また、注目作以外の作品がアニメになる場合は、どの様な傾向があるのかを伺いたいです。 すみません アニメ関係ではなく一般常識の話になってしまうと思うのですが、アニメーターさんのフリーランス(無所属)とフリーランス(スタジオ所属)の違いを教えていただきたいです、、。(NAFCAのアニメ業界実態調査を読んでの質問です。) nafcaの調査で労働時間が大きく変わることってありますか? >>159
作品による
そもそも助監督や副監督という仕事自体が、作品や現場次第で何をやるかまちまちなので一概に言えないんだが
たとえば「水星の魔女」には副監督が二人居たけど
これは>>161が言ってくれてるように、奇数話数・偶数話数でそれぞれ担当を分けてた。
そんな感じで担当を分けるケースは確かにある。
他のパターンとして見たことあるのは
CGシーン担当と作画シーン担当で切り分けるとか、
助監督のうち一人はバトルシーン・イメージシーンのディレクターだったりとか。
変わり種のケースとしては、
序盤話数やってた人が途中交代で別の人に変わったけど、
前任者もクレジット上残っていて、複数人居るみたいに見えるとかもある。
どちらにしても関係者に直接聞いてみないと、具体的に何やってたのかはわからないって感じだね。 >>168
追記です
フリーランス(スタジオ所属)とスタジオ所属(契約社員や正社員)の違いがメインの疑問でした。そちらも合わせてお願いします、、。 >>160
これもいろんなケースが考えられるから、
あり得るパターンをいろいろ想像するしか無いわけだが…
実際、監督作品の準備に入ったら、1〜2年くらい音沙汰が無くなることは十分あり得る
人によってスタンスが違うところなんだが、
俺も監督作の作画期間中は他の仕事は絞るので、1年くらいクレジットが出なかった時期もあるし
監督作のコンテに入ってから他の仕事は一切取らないというストイックなやり方をするなら、
2年くらい世に出る仕事が無くなるケースは十分あり得る。
他にも、
たとえばその名前が出なくなったタイミングで名義を変更してる可能性もあるよね。
まったく本名や前名義とは違う名前にして活動を続けてる可能性もある。
ただし、ご心配の通り、萎えてしまって業界を去っている可能性も十分ある。
助監督まで来て、そのまま順当に仕事をしていれば、遅かれ早かれ監督のチャンスも来るだろうし、
少なくとも「食っていけない」なんてことは無いはずだが
人が仕事を辞める理由なんてどこにでも転がってるからね…
俺の知人でも、この人将来有望だなって思ってて、若くして周りを抜いて昇進していった人が、
ふっと糸が切れたかのように業界を去って行くケースを見たこともある。
仕事を詰めすぎてメンタル的に病んじゃったりとか、老い先の絶望が見えたとか、
まあそんな理由を挙げる人が多いけど、人それぞれって感じだね。
だからまあその「注目してる演出の方」が、どんな理由でクレジットされてないのかなんてわかんないっすね、正直
その人SNSとかはやってないの? >>165
俺自身は監督としては原作モノしか経験が無いんだが、
原作モノの場合は、原作に対する読者の反応とかがあるので、
そこは意識するというか、「この手の作品の読者層はこういう表現は嫌いますよ」みたいなインフォメーションが
適宜プロデューサーや原作編集から来るって感じかな。
俺自身の持論としては、男性客・女性客みたいな区分けを意識してもあんまり意味がないと思っていて
あくまで「そういうジャンルが好きな人」っていう区分けなんだと思うんだよね
たとえば思いっきり男性向けのお色気アニメであっても、
「そーいう作品が好きな人」が見るのであって、むしろそこに男女の別は関係無いというか。
女性でもお色気アニメ好きな人は見れば良いし、男性でも苦手な人も多いだろうしね。
なので、男女とか年齢比を気にして作るということはほとんどなくて、
あくまで類似作品やライバル作品の評判だったり、原作読者の意見だったりを参考にして判断するってのが俺のスタンスだなー。
>>166
すでに一部で話題になってる0.5原とか2.5原、3原とかの話に近いね。
特殊シーン、アクションシーンなどで必要に応じてそういうことをするのは昔からあったし、
非常時の対応としては今後もいろいろあり得るとは思うけど、
やはり工程が増えるとスケジュール・人的コスト・コミュニケーションコストいずれも増えるので
一般化するかというとそんなことはないと思う。 >>167
メーカープロデューサーが「この原作アニメ化しよっかなぁ〜」って思うかどうかっすね
メーカーPは日々いろんな漫画雑誌とか漫画・小説配信サイトを眺めてて
次にアニメ化する作品をどれにしようか選んでるわけ
で、「これ面白えな、評価もいっぱいついてるし」って思ったら
おもむろに出版社に電話を掛けて、「○○って漫画、アニメ化したいんすけど、空いてますか?」って聞くのよ
で、まだ余所からアニメ化の話が来てなかったら「空いてます」って言われるから
そしたら実際に作ってくれる制作会社を探してくるのと同時に、お金を集める作業に入るわけ
なのでどんな原作をアニメ化するかはプロデューサーの胸先三寸という感じ。
当然、人気作であれば、稟議を通しやすくなって予算を集めやすくなるので、そこは楽になるんだが
一方で同じ原作にアニメ化のオファーが殺到してる可能性も高くなる。
せっかく制作会社や予算をアテンドしても、最終的に原作側に選んで貰えなければ全ておじゃんになるし、
出版社側・原作側も強気なので、いろいろとビジネス上の条件をつけてきたり、原作側の口出しが激しくなったりして、その後の仕事はやりづらくなる可能性もある。
逆に不人気漫画とかであれば、他にオファーが無いだろうから比較的簡単に許諾を貰えるだろうが、
その代わり社内稟議を通しにくくなったり、出資金を集めるのが難しくなる。
当然、出資金を得るためには、最終的に黒字になりますよってシミュレーションを立てないといけないわけだが
原作発行部数が少ないと、そのシミュレーションの根拠が弱くなってしまうからね。
(ちなみに、電子書籍サイトとかで1巻無料キャンペーンとかでばら撒いたりしてる漫画があるのは、
この収支シミュレーションの見かけ上の数値を大きくするためってのもある)
そのあたりの苦労や実現可能性のバランス、自分の手札(コネや伝手のある制作会社や出資会社)とを考えて、
ちょうど良い温度感の原作を拾ってきて許諾を得るわけですね。
1本の企画をアニメ化決定に持っていくまでに、何十本も出版社問い合わせをして、
何本もコンペ落ちして、何本も出資金不足で話が流れて…って感じで、メーカーPも苦労してますよ。 現職の方に伺うのは、非常に失礼な質問かもしれません。
不快でしたら、回答していただかなくても、大丈夫です。
スレを追っていく中で、どうしても気になったので伺いたいです。
1監督としては、監督の仕事って、どの程度すごいと思いますか?
自分の中で監督という仕事は、ジャンプで連載を取る。
これくらい、とんでもない事だし、天文学的な確率だと、思っていたのですが
お話を伺っていると、監督料は300万前後。
毎クールに数本は、監督の降板や入れ替えが起きている。
監督は、担当作品の終り頃に次ぎの作品の作業に入る。
この様なお話を聞いて、想像していたより、自転車操業的なお仕事の様な印象を受けました。
もっとも、毎クール45-60前後の作品が、公開と終了を繰り返している現状を考えれば
コスト、監督の降板、クール後半での次作品へのシフトも、最もな気もしますし
私が一方的に監督という仕事を、神格化していただけでは?
と言われれば、その通りではあるのですが
現職の監督が思う、監督という仕事の凄さや、希少さを伺いたいです。 >>173
0.5原的なやり方はあくまでラフ原要員が足りてないとかそういう現場の状況に応じて
致し方なく行われる事ですね、なるほど >>168,171
契約形態の違いだね
・フリーランス(無所属)
→言葉から想像される通り、仕事ごとに、都度取引先を選ぶスタイル
常に自由なタイミングで、自由な取引先から仕事を取ることが出来る
拘束であっても案件拘束(特定の作品の制作期間中だけの拘束)であればこちらに分類される。
・フリーランス(スタジオ所属)
→契約上・法律上はあくまでフリーランスに対する業務委託契約なんだけど、
特定のスタジオとマネジメント契約を結んでいる状態のフリーランスがこちらに分類される
半拘束であっても、無期限の拘束を受けているケースはこれになると思う。
人によって条件は違うが、
アニメ会社側から一定程度の仕事の斡旋や最低報酬の保証などの約束をする代わりに、
アニメーター側は一定程度(もしくは全部)の仕事のキャパをその会社のために開けておく、という約束をしている状態になっている。
また、他社の仕事の仲介や請求の管理なども含めたマネジメント契約になっていることもある。
ただし、雇用契約ではなく、あくまで業務委託契約なので、
会社から労働時間などの指図を受けることは無い。
健康保険や労災保険なども個人の責任において加入・支払いする必要がある。
また、適用される法律も、基本的には労働基準法ではなく下請法ということになる。
実際の契約形態や契約内容は人によって違いがあるので、どちらに分類されるか曖昧なケースも多々ある。
アンケート等では自己申告に基づいた分類になってると思われる。
・スタジオ所属(契約社員や正社員)
→こちらはその名の通り社員契約しているアニメーターということになる。
こちらは労働基準法が適用になるため、普通に月給制になるし、
労働時間の管理や各種保険の支払いなどを会社が行うことになる。
また基本的には専属契約ということになるので、
他社の仕事は禁止か、もしくは所属スタジオの窓口を通して請けるというルールになる。
が、結局副業でバイト(他社案件)をやってる人も多い…。
アニメ会社の働き方とマッチしないことが多くて、会社側の負担が高い割に、
優秀なスタッフほど(&働けば働くほど)損するシステムなので、従来はほとんどアニメーターで社員契約というのは無かったのだが、
昨今、人が流出するのを防止する目的で、社員としておくと心理的に他社に転出し難くなるので、
その目的で社員を増やしているアニメ会社が増えてる。
法律上の立て付けが大きく違うというところで、
実際の働き方や会社との付き合い方は人それぞれって感じッスね。 >>169
調査だけでは変わることはない。
NAFCAとしてはこの結果を基に前のパブコメのような形で意見表明をして、
行政に動いて貰いたいということなのだろうが、
しかし行政は法律がなければほとんど動けないと思うので、
現実的には、NAFCAがどれだけ騒ごうと、業界団体側(AJA)が動かないことには現場が変わることはないと思う。
NAFCAがAJAと団体交渉しはじめたら本当になにか変わるかもしれないけど、
そういう動きは今のところ見える範囲では無さそうだからね。
先のパブコメの際にさんざん言わしてもらったけど
NAFCA自体のビジョンにもかなり歪みがあるっぽいので、そこは不安要素なんだよなぁ…。
>>175
身も蓋もないことを言ってしまうと、
監督になるというだけならそれほど凄いことでは無いっすね、別に
結局、凄いのは「売れる監督」「めちゃくちゃ面白い作品を作れる監督」であって
世の中の大半は「まあまあ記憶に残らない程度に普通のアニメを作って消えていく監督」でしかないので。
この「普通にアニメを作って消えていく監督」になるだけなら、正直そんなに立派な仕事じゃない
アニメの予算って1クール4億円とかだけど、まあ言っちゃえば総予算4億円程度の安いプロジェクトですよ
そこらのマンションの建築現場とかのほうがプロジェクト予算かかってるでしょ
そう考えたら責任の重さはマンションの建築士のほうが重いわけで。
なので、ぜんぜんジャンプで連載取るほうが凄いことだと思いますよ。
監督という仕事が誰でも勤まるのかというとそんなことは無いと思うんだが
適正のある奴が順当に頑張ってたら監督自体にはだいたいなれる。
ただその先で「めちゃめちゃ面白い作品を作る」ことが出来るかは、本人の才能と時の運も絡む。 日中韓の、アニメーターの給与に関して
以前「中韓のアニメーターは日本の倍出す必要がある。
もちろん、技術が高い人である前提は必要だけどね」
この様な、お話がありまたよね。
一休さんのような、揚げ足取りで申し訳ないのですが
仮に、腕のある日本のアニメーターが、結婚や個人都合で、中韓に引っ越し国籍も変わった場合
日本の会社と仕事をして、給与は倍になるのでしょうか。
中韓のアニメーターには、倍出す必要がある。
この理屈はわかるのですが、何を基準にして倍の契約になるのかが、気になります。
韓国人、中国人だからという人種国籍を基準に、倍出しているのか。
それとも、両国の方が持っている交渉に対する気質によって、倍出す事になっているのか。
良ければ、詳しい理由を伺いたいです。 >>177
めちゃくちゃわかりやすく解説していただきありがとうございます、、。気になっていたところの疑問が全て解けました。 Vコンテって、制作現場ではどの程度定着してきてるものなんでしょう?
いずれはタブレット片手の手軽さで、従来の紙の絵コンテを駆逐していくんですかね……
ニーアオートマタ特番の制作スタッフのインタビューに取り上げられてて
関心をもった次第です
それと、このスレってsage進行でしたっけ? クランチクロールの賞ってどの程度意味があるのでしょうか?
先日、様々な方がクランチクロールの賞を、取りましたが
実際のところどの程度の意味があるのでしょうか?
アカデミー賞や、ゴールデングローブ賞等、映像作品には様々な賞がありますし
有名な物に関しては、大いに意味があり箔がつく事は理解できます。
クランチクロールに、意味がないなんて言う気はないですが
アカデミー賞等に比べると、幾ばくか知名度は下がるように思います。
実際業界内では、どの様に扱われ、どの様に箔がつくのでしょうか。
特別報酬の支給とかあるのでしょうか? 「全修。」って作品はアニメ業界内で話題なんですかね…? >>179
会社の相場観の話だから、発注する会社がどっちの国でどのくらいの相場で仕事してるか次第だね。
日本のアニメーターが中国や韓国に引っ越したところで、
普通に考えればまったく同じ条件での取引が続くでしょ。
逆に純日本人でも、中国の会社から直接仕事を取れば、中国の相場観での依頼が来る。
実際の受注金額は、仕事の難易度やスケジュール、アサインされるクリエイターの実力や知名度など
国以外にもいろんな要素が影響してくる。
会社ごとに、需要と供給のバランスと、それぞれのブランド戦略ややりたい・やっていきたい仕事との関係などで、
仕事の受注金額の市場相場ってのが出来上がっていくものなので、
仕事相手が引っ越したからってそれで急に値段が変わったりするわけない。
あくまで、中国・韓国のトップクリエイターはかなり高額な相場観なので、
場合によっては日本人の同ランクのクリエイターの倍の値段を要求されることもあるよ、という話。
仰るとおり、特に中国人は交渉に対する気質が強い印象はあって、
国民性による違いもさることながら、
そもそも日本と交渉してる人達は、仲介会社として国際取引をバリバリやってるセールスマンってことになるので、
そこらの引きこもりアニメーターよりも当然交渉力が高いので、
日本側の会社としては、個人相手よりも高い値段を結果的に払わされるケースも多いような印象ではある。
ただ仲介会社側の取り分も入ってるわけだから、実際にアニメーターさんの懐にお幾ら入ってるのかは謎だが…。 >>181,183
ちょっといくらなんでもご質問がざっくり過ぎて、お答えしにくい。
本当にガチでなんもアニメの制作工程についてイメージが湧いていない初心者なら
ネットにいろいろ易しく解説してるサイトがある
「アニメができるまで」とか「アニメの制作工程」とかってサイトがたっくさん出てくるので
まずはそこ読んで最低限の知識をつけてきてくれ。
その上で各工程の専門的な部分、細かい部分に関して疑問が出たらいくらでも答えるので、あらためて聞きに来てくれ。
>>182
Vコンテは従来の紙のコンテを置き換える目的のものじゃないよ
一覧性では従来の紙(画像)コンテのほうが圧倒的に良い
Vコンって表示してるそのカットしか見えないじゃん。
前後カットや補足事項と合わせて確認したければ従来形式のコンテじゃないと意味が無い。
従ってVコンやプリビズが先に作られる作品でも、必ず従来形式のコンテも作成される。
ただし、従来形式のコンテも、いまは紙に印刷して見てるスタッフはほとんどいなくて
ほぼ全員がタブレットで見てるけどね。
なお、アニメに関してはコンテ撮でCTすればそれが実質Vコン代わりになるので
純粋な意味でのVコンを別スケジュールで作成してる作品はごく僅かだと思われる。
俺としてもCT前にVコンなんか作ってもむしろ邪魔、無駄手間でしかないと思ってるので
俺自身の作品で作ったことは無い。
早く映像にして確認したいならさっさとCTすればいいだけの話だし、
映像の繋がりとかはわざわざVコンで見なくても従来形式のコンテである程度想像できるしね。
CGとかだと、先にVコンとかプリビズとして出しちゃうほうが楽ってケースがあるのはわかるんだが、
作画アニメ業界でVコン作ってる人達は何のためにやってるのかぜんぜん理解できないな。 >>184
話題にはなったけど、知らんところで外人が勝手にやってる賞でしかないから、権威があるかというと…。
何年も続いたらもうちょい権威がついてくるのかもしれんな。
特別報酬っていうけど、その金の出所はどこになるんだよw
無い金が払われることは無い。
>>185
まったく聞かないな。
てかティザーが出ただけで話題になる作品なんか無いよ。みんな自分の関わってる作品のことで頭がいっぱいだから。 >>187
Vコンテに関して認識不足で失礼しました…
以前、制作現場でタブレットが重宝されてると話されてたもんで
つい勝手に思い込んでしまった
ニーアオートマタの場合は原作がゲームであることも
なにかしら関係あるのかな?
「全修。」に関しては、マッパのオリジナルなんで話題にしようにも
そもそも無理か… Eテレ再放送「宇宙よりも遠い場所」の最終回を受け花田十輝さんが色々ポストされた中で、もう一本はオリジナル書きたいけどSFもファンタジーも歌もないないないづくしの企画の実現は非常に難しい、とありました
オリジナルの宿命である事前注目度や知名度の低さはよりもいも悩まされていましたが企画にあたりSFファンタジーといった要素は花田さんのやりたいジャンル「青春ドラマ」に比べそれほど有利なのでしょうか?
商品展開等を考えると音楽系は企画アピール強いのはわかりますがそれ以外は宣伝力次第だし五十歩百歩な気がしてます
青春ドラマ人間ドラマ系だとその後の展開を考えると聖地ビジネスや実写ドラマ化容易さくらいですがSFファンタジーもそこまで強みがないような…
花田さんは企画実現がかなり難しいというないないづくし系青春オリジナルもPAWORKSでは毎年だしてるしタッグを組めばとも思ってます
(夏アニメではバンドリ迷子スタッフとPAが組んで青春オリジナルがあり楽しみ) >>187
Vコンテと大体同じだと思いますが転生賢者という作品でライカリールという役職を置いてました
制作会社がデジタル作画なので制作上必要だったという説明をPがツイッターでしてましたが
デジタル作画だとしても1監督から見るとあまり意味がないという意見でしょうか? 劇場版カバネリもライカリール作ってたね、円盤の映像特典でついてた気がする
本編尺で絵コンテをただ繋げた動画にして監督等が声入れて間の確認してからアフレコや作画作業入る手間かけてるからより監督の思い通りのフィルムができるメリットがあるとか何とか
海外じゃライカリール作ってから映像化が標準みたいだけど、手間かかるから日本アニメだと劇場版オリジナルならいざ知らずTVシリーズとかはきつそうなイメージ オリジナルアニメを、作らせてもらえる監督って、どんな方ですか。
基本的に原作ありきの作品より、オリジナルの作品の数が少ないですよね。
勝手なイメージですが
業界歴が長ければ、オリジナルができると言うわけではなく
(実際に長井監督は、比較的早い段階であの花の監督になったと記憶しています)
何かしら、技術やセンスがプロデューサーの、目に留まっているのだと考えています。
何を基準に、どういった方が、オリジナルアニメの監督を担当するのでしょうか。
運はもちろんですが、基準となる要素、特筆する要素など伺いたいです。 >>190
海外番販の都合だね。
青春ドラマや学園ラブコメみたいな作品って、
恋愛観や青春事情の違う国ではあんまりウケないみたいなんだよね。
どうしてもそういう青春モノとか学園モノって、
視聴者自身の学生生活とかのノスタルジーを前提に魅力が構築されてる部分があるので、
共有する経験が無い海外の人には魅力が伝わらないんだと思う。
その点、ファンタジーやバトル物であれば、広くいろんな国で受け入れられやすいって事情がある。
日本側のスタッフとしてはそういう作品を作りたい人が多いんだが、
なので、クランチロールとかネトフリみたいな海外の配信会社からは、もっとバトルやファンタジーを作れって言われちゃう。
それでも、バトルやファンタジーよりも青春モノのほうが比較的低予算・短期間で作れるってメリットはあるんだが
オリジナル企画となると、原作モノよりも制作に手間がかかるので、
せっかくの青春モノのメリットである低予算・短期間制作のメリットを殺しかねないわけ。
10年くらい前と比較すると、
青春モノや学園ラブコメが減少してバトルファンタジーが増える傾向があるのはそういう海外ウケを考えてのことだと思う。
もちろん他にも、エロゲ業界・ラノベ業界の衰退に伴って原作の傾向が変化してるってこともあるけどね。
日本語の評判や感想だけを見ててもそういう事情は伝わってこないんだけど、
でも今やアニメの売り上げの半分は海外なわけで、国内だけを見て商売は出来ないんだよね。
そんな中で、海外売り上げの見込めなそうな企画で結果を出した「よりもい」は本当に凄いと思う。
PAのオリジナルもビジネス的には非常に厳しい作品が多いと思うので、
それもあって近年バトルファンタジーや原作モノなど、
露骨にビジネス面意識した案件の受注に舵を切っていた部分があると思うわ。
そこで金を稼いで、オリジナルで散財するって感じになってるよね。
もっと国内のお客さんが頑張って買い支えないと、本当にオリジナルは作れなくなると思う。
文化や経験の差が原因なら、どんだけ宣伝しても海外には売れないだろうから…。 >>191
聞きかじった話だけど要するに転生賢者のライカリールって、
従来のコンテ撮にあたる工程を、
直接clip組んで実施する作業のことでしょ?
全体が繋がっていて確認が出来るVコンとは似て非なるモノで、
むしろ従来の『コンテ撮素材』の置き換えにあたるものだと思う。
コンテ撮素材
・カット単位で作成され
・そのタイムシート(タイムライン)が本番素材として引き継がれていく
Vコンテ
・話数全体で1本通しで作成され
・素材のタイムシートは本番素材へ反映されない。
(あくまでこれを参考に本番素材のタイミングをあらためて構築する)
っていう性質の違いがあって、小嶋さんの言ってるライカリールってのは前者のほうだと思う。
逆に言えば、アニメ業界では
Vコンに近い『コンテ撮素材』ってのを、紙と鉛筆のころから当たり前に作成しているのよ。
これはそれがそのまま本番素材になっていくので基本的に必要な素材だと思うんだが、
それとは別に『Vコン』なる映像を作成する必要性は俺は一切感じてないって話だね。
まさにコンテ撮CTで出来上がる映像はVコンそのものだからな。
レヴォルトのプロデューサーがライカリールの説明時にVコン用素材って説明したのは
コンテ撮素材っていうと一般人に通りが悪いからってのと
従来形式のコンテ撮素材とは違うよってところで呼び分けてるからって話だと思う。 >>192
誤解があるとすれば
おそらく世間が想像するVコンのことは「CT」という名前でアニメ業界で標準工程に組み込まれてる。
テレビシリーズでも当たり前にやっている作業になる。
なのでアニメ業界であえて「Vコン」と呼ぶと、「CT」よりも手前の工程で特別に作成するムービーのことを指すことになる
ところが、CTとは別にあえてVコンを作るというのは、俺の考えでは必要性が無いというか有害まであって
本番のタイムシートでない素材でムービーにしていろいろ判断するほうが危険だと思う
実際本番のタイムシートにしてみたら繋ぎとか間とか、いろいろ判断変わるかもしれないじゃん。
カットの尺が0.1秒変わっただけで印象が変化するくらい、本来繋ぎってすげー繊細なものなので。
適当にコンテ尺で棒繋ぎにしただけのムービーなんか作ったところで
見るに堪えないものにしか普通はならないので、何の参考にもならないし
下手すればそれに引っ張られていろいろ判断を誤りかねない。
そうでなくとも、本番素材はタイミングをしっかり計り直して作る以上、
Vコン時とぜんぜん違う印象に仕上がっちゃうケースもあるし。
だからわざわざ作りたいなら、
きっちり本番素材に反映できるよう、
しっかりコンテ撮素材を1カットごとに用意しましょう、
編集さんを入れてカッティングしましょうって話になると思うんだよね。
あえて変な状態のVコンを出す必要はわからん。 >>194
回答ありがとうごさいます
やはり企画も海外ありきなんですね
今期花田さんが脚本構成を担当した「僕ヤバ」が海外ランキング(TrendingとCorner両方)で全週1位の快挙を達成してるので青春学園ラブコメのジャンルも海外で勝負になるのは示せたとは思います >>195
編集を経てるかどうかが非常に重要という事なんですね
ありがとうございました >>199
というよりも、カット内のタイミングが本番素材と同一かどうかのほうが重要かな
たとえば、演出家が作るVコンで、セリフが2.5秒の長さで、セリフ終わりからカット変わりまで0.333秒だったとする
しかしこれは、本番素材でどういった原画が入るかといった検証がなされてないほか、
演出、レイアウト担当者、編集担当者などの客観的な検証も入っていない、
あくまでコンテ絵を連続で見た時に「それっぽい」だけのタイミングでしかない。
したがって、結局は本番素材作成時に、あらためてタイミングを計り直して設計する必要がある
たとえばその結果、演出家や編集者の判断で、セリフは2.25秒に短縮、セリフ終わりからカット変わりまで0.5秒必要という判断になれば
元のカットとはもはや大きく印象の違う内容になり、元のVコン時に抱いていた印象とは乖離する。
こうなると、じゃあVコンの意味って何だったの?という話になってくるでしょ。
だいたい、セリフ尺の管理は編集担当者の所掌範囲なので、Vコン制作者が適当に決めて良いものじゃないしね。
なので、Vコンなどという中途半端な状態でムービーを作るのではなく、
演出家によってカットごとにタイミングを設計した素材を使って、編集者、演出家、監督立ち会いのもとで検証しながら、
本番素材もこの通りのタイミングでいきますよという確認を取りつつコンテ撮CTを実施するべきだと俺は思う。
俺としては、CTよりも前の段階でプレCTとしてVコンが欲しい監督の気持ちは一切わからん。
紙コンテでは繋がりがわからなくて思い通りのフィルムが作れないというなら、根本的に才能ないから今すぐ廃業したほうがいいと思う。 海外を視野にしている作品の、キャラデや配慮に関して
アニメが海外に輸出され、多くの人気を得ている。
この様な記事をよく目にしますが
アメリカのアニメと、日本のアニメを見比べていると
キャラデの美学に関しては、大きな差がある様に思います。
(優劣の話ではなく、あくまで美学が違うという話です)
そこで気になったのが、西欧や米国をターゲットの一部としてとらえている場合
どの程度、デザインをあちらの文化に寄せているのでしょうか。
また、少し前のレスで
「宗教的なモチーフは基本的に、作品に取り込めない。
聖☆おにいさんは、一昔前の企画だがそれでも尖っている」
この様なやりとりがありましたが
宗教的な表現以外に、海外へ輸出する際の配慮を伺いたいです。 >>200
すいません質問です、フェブリというサイトでマッシュルOPのVコンテ映像が掲載されてたんですが
あれもコンテ撮素材なんでしょうか? 第七王子の制作スタイルについて櫻井司PがVコンテ(ただし3Dレイアウト+ラフ原+台詞の入った映像を編集した物をVコンテと称してる)を作成してる
という話などをツイートしてますが1監督の印象はどうでしょうか? >>201
俺が言われたことあるのはお色気表現が厳し目ってくらいかな。
もともと原作でお色気系お姉さんみたいなキャラが、
海外セールス担当から尻や胸の露出面積を抑えろとかって言われて、服のデザイン変更したりとかはあった。
あと、特にロリキャラのエロ表現は北米とかで厳しいので、
原作の風呂シーンに居たロリキャラをアニメでは外したりとかってこともあった。
近年のアニメのお色気表現がマイルドになってるのは、
テレビ局側の規制もじわじわ強まってるけど、それよりも海外番販への影響を考えて自主的にセーブしちゃってるところがあるんだよね。
海外の基準に合わせて日本の表現がどんどん規制されていく現象が起きてる。
でもまあそんくらいかな。あんまり面白いことを言われたって記憶はぱっと出てこないや。
>>202
いや、あれはまさにアニメ業界で言うスタンダードな『Vコンテ』だね。
ちなみにOPEDやMVなどの歌モノについては、歌詞ハメ・音ハメが大事なので、
イメージ共有のためにVコンテを先行して作るのは非常に有用だと思う。
そこは本編と大きく違うところ。
>>203
一応訂正しておくと、あれはVコンテじゃなくて『アニマティクス』だそうですよ。つむぎ秋田さん独自の用語だね。
まず、あのアニマティクスを作るところまでは結局従来コンテが要るのでは?というところが大きい。
あとご本人もツイートされてるように、メモが取れないとか、一覧性に欠けるというデメリットが大きすぎて、
従来形式のコンテを廃止できないと思う。
結局、動画で見せた方がわかりやすいことは、コンテとは別に通常ワークフローでCTムービーが出来上がるわけだから、
従来コンテに加えてCTムービーを見せるという従来の方式で何ら問題無く、
わざわざ手間かけて動画形式に取りまとめる必要はやっぱり感じないな。
元々櫻井さんがかなりフカシ癖が大きい人ってのもあって、眉唾なんだよな…。
ちょうど昨日あたりは櫻井班のやり方(動画・仕上げを同一の作業者が実施する)方法が
特に仕上げさんを中心に猛批判食らってたでしょ。俺もそう思う。
なんというか、
田舎に引きこもって、新人に他社では通用しないやり方を仕込んで囲い込む、悪徳経営者って感じで印象は非常に悪い…。 >>204
海外輸出に関して、質問させていただいた者です。
やはりお色気に関しては、ある程度の配慮がなされているんですね。
追加でポリコレにかんする事を伺いたいです。
日本のアニメを見ていても、LGBTQ的な要素や、人種に関しての配慮は、あまり感じる事はないですが
今後ポリコレに飲み込まれて、ディズニーの様な多様性に重点を置いた作り方に変化する可能性はあるのでしょうか?
また、現状のアニメはポリコレに喧嘩を売り対立はしてないが、ポリコレに飲まれる事もない
個人的には、非常にいいポジションで作品を作れている様に見えるのですが
なぜ、アニメはポリコレと距離を置けているのでしょうか?
輸出する事や、世界的な潮流を考えれば、どこかのタイミングでポリコレに飲まれても、おかしくなかったと思うのですが
どういった理由があり、距離をとれたのか監督さんの意見を伺いたいです。 >>204
「新人に他社では通用しないやり方を仕込んで囲い込む」という話、
GoHandsも完全内製で昔はレイアウト作監と原画作監を分けたり、
今は3DCG班が背景美術、仕上げ、撮影を兼ねてたり、
完全内製だと他社でやってないやり方を導入する事があ可能なので
それをやる事で人材流出を防ぐという魂胆もあるのかな、
完全内製というのもスタッフから見るとデメリットがあるのかなと少し思いました
まあ、魂胆があるかは実際は分かりませんが・・・ 監督自身が、持ち込む企画について、教えてください。
聖☆おにいさんの、話題になった際に
「俺が企画を通そうとしても、無理だと思う」
という話が出てきましたが、企画って監督が持ち込む事もあるのでしょうか?
Pが、企画に対してこの作品をやりたいと、言い出し
資金やスタッフを固めていく物だと、思っていました。
企画が立ち上がる際の、種類や立案者は具体的にどの程度存在するのでしょうか。 >>205
日本のアニメ業界は、幸いプロデューサーから現場レベルまで、基本的には日本人の意思だけで作るので
『こういうのは海外ではNGなので避けておこう』という、絶対守らないといけないラインでの情報は入ってくるけれど、
『ポリコレ配慮でこうしよう』みたいな能動的なポリコレ配慮とかは無いね
結局そこは普通に日本人の感覚でモノを作ってるので。
あとは、ポリコレに飲まれないってのは、裏返しに言えば、ただ何も考えてない証拠だとも言える
別に『欧米インテリに阿らないぞ』みたいな骨太な主張があって現状があるわけじゃない
そもそも文化を担おうとか、社会問題に向き合おうみたいな発想がほとんどなくて、
幼稚でポピュリズム的な作品の企画に終始しているせいで、
作品が結果的に無色透明になってるだけだとも思う。
>>206
これまでやってきた作品は全部深夜枠の原作もの1クールアニメだよ
平々凡々な木っ端監督っすね >>207
とはいえ身につけたスキルは、応用が効くものも多いだろうから
別にGoHandsにしろつむぎ秋田にしろ、再就職が全く出来ないってわけじゃないと思うけどね
ただ間違いなく外に出る心理的ハードルは上がる
>>208
ああいや、基本的には『Pが企画に対してこの作品をやりたいと言い出す』っていう認識で合ってるよ。
俺自身も企画提案したことは何度かあるけど実現したのは一本も無い。
ショボい経験しか話せずすまん… ウィンブレのアクション設計を担当している浅賀和行さんがVコンテ段階で動きとカメラワークを決め込んで
それを直接レイアウトラフ原画にしてるというツイートをしてました
かなり特殊な制作手法だと思ったんですが実際はどうなんでしょうか?
またVコンテについての質問ですいませんがよろしくお願いします 日常アニメの変遷について。
日常系アニメがかなりの量が減っている理由は何でしょうか?
先日アメリカ美女とルームシェアを送るという、男の理想の様なyoutubeを見ていたのですが
コメント欄で「本来こういうのって、日本の日常アニメが埋めてた需要だよね?」
という書き込みがあり
関係の妙な作りこみ、登場する女子の男に対する理解度の高さが、非常に腑に落ちました。
個人的にyoutubeが日常アニメの、需要を満たしてしまった
この説は、全てではないけど、理由の一つなのかな? と考えています。
とはいえ、陰キャ向けyoutubeCHが、需要のすべてを満たせているとは思えないのですが
どういった理由や、業界内の意識改革を経て、日常アニメという枠が減っているのか。
1監督の思う、日常アニメの変遷を伺いたいです。 手描きアニメの文脈を3Dに落とし込んでるという趣旨の意見を見る度に、「それ普通に2Dアニメでよくない?」と思ってしまいます。3DCGで手描きの文脈をなぞることのメリットなにかあるのでしょうか? 凄く今更な質問ですが、けものフレンズって何で受けたんでしょうか?
最近けもフレを、軽く見直したのですが
品質がいいアニメというより
ミーム的な伝搬力のあるアニメという印象を持ちました。
もちろん、今の時代にミーム的な、広がりを作る事は
成功のカギの一つですし、けもフレの全てを、否定する気はないのですが
ミームやネタではなく、一つの作品として見た時には、粗さが目立つ作品に見えてしまいます
ただ、それらを差し引いても人気になったのは、事実であり
自分が見落としている作品としての、面白さや面白がる見方があるんじゃないかと考え
現職の監督に、けもフレの魅力についてお話を聞きたいと、思った次第です。
1監督は、けもフレがはやった理由と、作品としての面白さは、どの様な物があると思いますか? > 元々櫻井さんがかなりフカシ癖が大きい人ってのもあって、眉唾なんだよな…。
> 田舎に引きこもって、新人に他社では通用しないやり方を仕込んで囲い込む、悪徳経営者って感じで印象は非常に悪い…。
個人的には従来ポテンシャルはあっても埋もれていた地元に残りたい地方人材を育成し内製環境を整えた上で、UE5 をフル活用し新しいアニメの作り方を模索しているつむぎ秋田さんの取り組みは非常にポジティブに受け止めてます。
「他社では通用しないやり方で囲い込む」と言いますが、世間一般には同業種でも会社が違えば多かれ少なかれ文化もワークフローも違って当たり前かと。
人材流出を防ぐ目論見もあるとしても、あくまで少数精鋭でハイクオリティな作品を作るための最適化がメインでしょうし、
一企業ですから人材流出の防止は当然で、特段非難されるべきこととは思えません。
近々転職したい社内メンバーは困るかもしれないが、企業としてはせっかく数年掛けて育成した人材に長くいてほしいと思うのは至極当然でしょう。
それに櫻井Pがどこかの記事で仰っていたはずですが、アニメ制作毎に業界中からアニメーターをかき集めるより、内製化し作業者のスキルや特性をチームで理解しながら作った方が作業効率も品質も上がるのは間違いないでしょう (もちろん社内人材が上手ければの話ですが)。
もちろん今回の手法はつむぎ秋田さんの社内メンバーのスキルあって初めて成り立つものでしょうし、他の制作現場にそのまま移植しても成立しないとは思います。
私は新しい作り方にチャレンジし実際にしっかりハイクオリティな結果も出してるところに「悪徳経営者」とまで言うのは言い過ぎだと感じましたが、
それとも櫻井Pは業界内での評判がすごぶる悪かったりするのでしょうか。 色んなアニメのエンディングクレジットでソニーPCLを昔からちらほら見かけますが、完成したフィルムの明るさやコントラスト等を確認しているのでしょうか? まあ、第七王子に参加してるアニメーターが既に他社で活動(退社?)してるので
>>210で1監督が言ってるけどハードルが上がる程度の話だと思う こちらの、新井さんの意見に対して、何か監督の立場から思う事を聞きたいです。
またどの程度本当で、どの程度大げさな物言いなのかも、伺えればと思います。
個人的には
体力の落ちたベテランを、新人と同じ単価で使うというのは、市場原理上仕方ないにしろ
もう少しどうにかならないかな?
とやきもきします。
https://twitter.com/arasan_fourth/status/1777989527233331314
https://twitter.com/thejimwatkins アニメーターの人が言う単価4000円って
LO4000、原画4000という意味でしょうか。
それとも、LO原画セットで、4000円という意味でしょうか?
Xを見ていると、文脈的どちらともとらえられるような、場合が多く非常に混乱します。 1監督じゃないけどLOだけで4000円ならその旨表記してる印象(表記してないならセット価格) >>211
アクションディレクターとかってクレジットされる人が、
シーンの設計からラフ原まで一人でまるごと担当するみたいなやり方はチラホラあるね
その人にしか描けないシーンだからしょうがないというか、理にかなってるというか…。
仰るとおり特殊な作り方だし、個人のスキルに依存する作り方ではある。 >>211
アクションディレクターとかってクレジットされる人が、
シーンの設計からラフ原まで一人でまるごと担当するみたいなやり方はチラホラあるね
その人にしか描けないシーンだからしょうがないというか、理にかなってるというか…。
仰るとおり特殊な作り方だし、個人のスキルに依存する作り方ではある。 ブルアカのOPもしご覧になってたら監督の感想を聞きたいです 監督また 5ch に書き込めなくなったらしい? トークの方に書いてあった
ttps://(トーク).jp/boards/news4viptasu/1696505294 名前欄入れ忘れた
>>212
youtubeにお株を奪われたというのはちょっと認識としては違うのではないかと。
というのも、youtubeが躍進してきたのと同期間、
アニメ業界の売り上げも右肩上がりで伸びてる状況だからね。
なので、客がyoutubeに流れてしまって日常アニメが企画出来なくなったということはないと思う。 >>213
>「それ普通に2Dアニメでよくない?」
俺もそう思う。
今期のバンドクライの話だよね。
まあ最終的には作る人の好きにしたらいい話なので…
2Dアニメと3Dアニメの関係値って、
古典落語と新作落語みたいな感じで、ゆるく同居していく関係になっていくのではないかと個人的には思っている。 >>214
良いご質問だと思うんだが
けものフレンズがウケた理由はそのものズバリ、"面白かったから"だと俺は思ってる
あの安っぽくて低クオリティなCGに業界関係者すら騙されてるが、
あのアニメはとんでもなく本質的に面白い。
俺も本当に虜にされたよ。
普通、画面がショボい作品は、
だいたいお話もお粗末なことが多いってのが正直なところで、
だからこそヒットしたときに何か裏があったんじゃないかといろいろ分析してみたくなる気持ちもわかるんだが、
近い時期にヒットした実写映画「カメラを止めるな!」と同様、
画面がショボかろうが、ストーリーがしっかりしていて面白く出来ていれば
ちゃんとヒットするのだということだと思った。
それと同時に、まあやっぱり「けもフレ」の映像としての完成度は率直に言って悲惨なもので
CGだけでなく、カメラワークや編集など演出面も非常に粗が目立つのよね。
だけど面白い。
そうなると、必死こいて粗の無いよう丁寧に仕事をしているつもりの俺らとしてはなんだか悔しい部分もある。
つまり細かなクオリティアップは、面白さの本質に関係無いってことを見せつけられたように感じる。
ただ、やっぱ画面がショボかったり、作りに粗が目立つと、
それだけで前述の通り「画面がショボいからお話もきっと酷いんだろう」という先入観で見られてしまうので
それを避けるためにシコシコと粗潰しに今日も勤しんでますけどね。
ミーム的な広がりだのネット人気だのってのは副次的な効果に過ぎないと思う。 >>232
ガルクラは業界の人には不評なんですか?
私にはこんな表情豊かにできるんだと新鮮な驚きで色んなチャレンジあっていいと思いました >>232
ガルクラは逆にフルアニメ志向みたいな印象でした
同日に放送してるハイスピードエトワールが絵柄は原作イラストに近いものの
2Dアニメ的な演出と動きだなと >>233
質問したものです。
ストーリーがしっかりしていて、面白ければ受ける。
「カメラを止めるな」はその代表例である。
頷きながら読ませて抱きました。
個人的に、画力としては問題を抱えていながら
圧倒的に話が面白かった、漫画版の初期「進撃の巨人」を思い出しました。
話が面白ければ、受ける
この前提の上で、伺いたいのですが
けものフレンズのシナリオ的な面白さを、明文化するとしたらどの様な物になると思いますか?
作品として良く分からない中毒性があるのは、分かるのですが
自分ではどうしても、言語化できずモヤモヤしてします。
良ければ監督思う、けものフレンズのストーリーの面白さを、明文化していただきたいです。 >>215
俺個人の意見として櫻井さんのやり方も、作ってるフィルムも良いと思えてないのは事実なのだが、
ご指摘のとおりで、俺自身も書いた後で「悪徳経営者」はちょっと書きすぎたなと思ったのでそこは訂正させてほしい。
>世間一般には同業種でも会社が違えば多かれ少なかれ文化もワークフローも違って当たり前
これも仰るとおりで、たとえば近い業界だと、日本のゲーム業界はそうなんだよね。
会社ごとに文化やワークフローが違う。
ただ、私見だけど、
会社ごとにガラパゴス化してしまうのはどっちかというと悪い影響のほうが大きくて、
アニメ業界が世界でまだ戦えてるのは、「株式会社アニメ村」のような感覚で、
むしろ業界が一体となって自由に人材を行き来させながらコンテンツを作れる体制にあるからだと思ってるのよ。
何度か例に挙げてるけど、これは伝統芸能やスポーツ選手に近い感覚で、
一般的な営利企業とは感覚が異なると思う。
たとえばだけど、NPB所属の野球選手は、もちろん球団ごとに分かれて戦ってるわけだけど、
新規採用や移籍、労働条件等、一定のNPBの共通ルールの下に運用されていて、
そうすることで特定の球団が人材を不当に囲い込んだりするのを防いでるわけでしょ。
これを各球団が好き放題に「うちを退団したら強制引退」とかのマイルールを施行しだしたり
「あのチームとの試合は客入りが悪いから試合したくない」とか言い出したら困っちゃうでしょ。
もちろんスポーツの場合は試合自体が興業なので、戦力を均衡化する必要性が強いのでそういうルールになってるわけだけど、
特定のチームだけが強くなったり儲かったりするのではなく、業界全体として発展するために協力し合うってのが理念だと思うのよ。
もう少しアニメ業界の実態に近いのは落語とかだと思う。
これも芸人さん自体は個人事業主だったり、事務所がバラバラだったりするし、
各劇場や興業ごとに主催者が別に居て、個人個人の利益を出さないといけないわけだけど、
全体として組合を作って、そこのルールの中で人材を融通し合うことで、
業界全体を回していくという仕組みになってる。
アニメ業界はそういう仕組みになっていて、業界の中で人材流動性が高いことで、
特定のスタジオによる人材囲い込みが発生せず、業界全体のブランド価値を高めることが出来てここまで来てるので、
いまの一時の好景気に乗じて、業界を分断しガラパゴス化するようなやり方をしてしまうと、
今後景気が悪くなったり、海外スタジオの隆盛に押されたときに、
スタジオ単位では勝てなくなってあっというまに業界ごとボロボロにされてしまうという危機感がある。
それって、まさに日本のゲーム業界で起こったことでしょ。
櫻井氏のやり方が仮に成功するとするなら、業界全体のやり方が櫻井流にならないといけないと思うんだが、
そこが最大の問題で、あの人のチームってあくまで櫻井さん個人の私兵部隊に過ぎなくて、
クリエイティブな判断が櫻井さんに集中してるからギリギリ成り立ってるだけにしか見えないんだよね。
櫻井さんが現場を離れてもちゃんと回るチームになっているのであればまだ可能性はあると思うんだが…。
まあ、どうなるか見てみないとわからないけどね。 >>216
うーん、間違いじゃないんだけど、ちょっと違うかなー…
ソニーPCLや、イマジカ、クープ(旧キューテック)、グッドジョブ東京といったポスプロ会社が
エンディングでは必ずクレジットされてると思うんだけど、
「オンライン編集」もしくは「フォーマット編集」という役割を担当してる。
クレジット上は↑の呼ばれ方なんだけど、業界内では広く「ビデオ編集(通称V編)」と呼ばれてる。
ここはクリエイティブな判断をするところではなくて、
イメージ的には、最終的に納品する形式にエンコードして梱包するのと、
製品規格・仕様に準じているかを最終検査するってのがお仕事だと思ってくれ。
実は、テレビで放送したり、映画館で上映したりする映像には、
それぞれ細かい仕様規定があるのよ。
たとえば画面の輝度の許容範囲とか、明滅の回数の制限とか、音量にも詳しい基準があって、
それらに合致しているかを測定して検査する。
その上で、仮に仕様から外れている映像があった場合は、基準に収まるよう調整したりはする。
そして最終的に、各放送局や映画館、配信サイトの納入規定に則った形式に変換・書き出しを行うところまでを担当してる。
なので、明るさやコントラスト、色味などを、演出的な意味で良くするために調整する
いわゆる「カラーグレーディング」や「(映画業界用語の)タイミング」をしているわけではない。
ここがいわゆる最終確認の場になるので、
メーカー(クライアント)側プロデューサーと制作プロデューサー、
あと監督もこのオンライン編集会場に集まって、最終確認をいっしょにやる。
あとは、エンドロールの名前を打ち込んだりするのはこのオンライン編集会場になる。 >>218
ぱっとは思い浮かばんな
アニメーターレベルだと、わざわざ裏垢にせず
本垢でいろいろ言って問題になってるからね…w
>>219
そこは、年取っても単価だけで仕事をしている時点で間違いって話っすよね
やっぱ上手くやってる人は、現役世代のうちにコネを作っておいて、
どこかの制作会社で若手を指導する立場とかになって、
単価では稼げない分を補填したり、割の良い仕事を回して貰ったりしてて、
そりゃ現役バリバリの若い頃よりは落ちるかもしれないけど、それなりに貰いながら仕事してる人は居る。
そのためには、技術の研鑽は当然として、
人付き合いの部分、コネ作りの部分でも、自分より下の世代からも慕われるような人間になって、
老いた後も食わしてくれるようなプロデューサーとつるんでおかないといけないと思うわ。
若い頃に人付き合いを拒んだり、横柄な態度ばかり取ってた人が、老いた後しっぺ返しが来るってことだと思う。
個人主義、実力社会のアニメ業界だからこそ、そこを埋めるのは人付き合いしかないって感じだな。
たとえばこの新井さんなんかは、
もうかなりのベテランで実績があるはずなのに、
Twitterの言動を見ても、高校生みたいな自己顕示欲の塊ぶりで、なんだかリアルで会ったら付き合いづらそうだなって感じるでしょ。
こういう人を若手の指導役として固定給で雇いたいですかって考えてみて欲しい
その結果として単価の仕事しかこなくなってるんでしょ。
だからまあ、あの人は人格者だから固定給払ってもいいな、長期間雇っても良いなって
思われるような人間にならないといけないって話なんじゃなかろうか >>221
>>222に俺も同意で、一般的にはセット価格だと思う。
文脈から判断するしかないけどね。
>>225
カット単位では文句ない出来で素晴らしいと思うんだが
OP全体を通してはただのそれっぽいスチール集にしかなってなくて、
キャラの魅力もあんまり引き出せてないし、ストーリーも(OP単体としては)なんも語れてないしで、
なんかすげーもったいないものを見せられたという感想に近い
言葉を選ばずに言うと作画MADとか、DJによるリミックス音楽、あるいはパチンコの演出とかに近くって、
ただの映像と音声による刺激という感じ。
それでいい人にとってはすげーいいOPだと思うよ。俺の好みじゃなかった。
ちなみに
EDは素晴らしいと思うけど
アニマスのたいぷはてな先生カットみたいな動きが延々続くけどこれは叩かれないのかなってふと思った
本編じゃ無ければ誰も違和感ないもんなのかね >>234
ああいや、ぜんぜん不評とかではないよ
まさに『いろんなチャレンジがあっていいと思う』っていう意味も込めて232を言ったつもりだった
ただ手描きみたいな絵を3Dで頑張って再現するくらいなら
手描きしたほうが早くね?って
手描きできる俺らからしてみれば思っちゃうってだけ
目の前に居るのに電話してるみたいな、回りくどいやり方してるなぁっていう感覚がある
まあでも歌唱シーンを3Dでやりたくて、そこだけ3Dにすると違和感があるから
あえて日常から3Dでやっておくっていうやり方は理にかなってる部分もあるので、
ぜんぜんアリだとは思う >>235
ガルクラが既存の2Dアニメ的な動きじゃ無くて、
コマ落としは極力やらず、フルコマで動きを作ってるってのはまさにその通りだと思う。
ただ、ピクサーとかがやってるフルアニメともまた違う、
日本的なリミテッドアニメーションの動きの作り方から
コマ落としという呪縛を抜いた感じの、新しいCGアニメのスタイルが確立してきた感じで、たいへん面白いよね。 >>241-242
なるほど、動きはフルコマだけどデザインが手描きっぽいと
キャラデ自体はイラストレーターの方ですがモデリング段階で線数減らしたりしてて、それが監督から見ると気になった感じですかね