世界で初めて人肉を供するレストランが東京にできた、という情報が、世界を駆け巡った。ネット上で次々にシェアされ、「最初の客はアルゼンチンからの観光客だった」という具体的な話まで…。
スペインの日刊紙エル・パイス紙の記者が在メキシコ日本大使館に真偽を問い合わせたり、フランスのル・モンド紙をはじめ、複数メディアが「フェイクニュースだ」と記事にする騒ぎになった。

 ル・モンド紙など各紙の情報をまとめると、この“架空”のレストランは「弟の食料品」という、日本人にとっては少々不思議な店名。
人肉を使った料理を100〜1,000ユーロで出すレストランで、法的に認められた世界で初めての人肉レストランだと書かれていた。
人肉はどこから?という疑問については、若くして死を迎える人だけが、その“肉‘を提供する契約にサインできるとし、家族が受け取る”代金“は約3万ユーロだという詳細に至るまで話が膨らんでいた。

 今月初めから、各国のツイッターなどで次々にシェアされたが、どうやらそのきっかけは、2016年にスペイン語サイトに出た同内容の“おふざけ記事”で、それに尾ひれが付いてブラジルからメキシコへ、そして他国へと広がった模様。
エル・パイス紙の記者がメキシコの日本大使館に問い合わせ、「まったく根拠のない話で、日本では人肉を売ったり食べたりすることは許されていない」という当然の回答を得て記事を執筆、その内容がまた複数のメディアで記事になり、一件落着した。
https://news.goo.ne.jp/article/ovo/life/ovo-O1096104.html