11月11〜12日に東京ビッグサイト(東京・有明)で開催されたアートイベント「デザインフェスタvol.58」で、販売された焼き菓子の“マフィン”が「糸を引いていた」「納豆みたいなにおいがする」とネットが大騒ぎとなった。なかには「具合が悪くなった」との投稿もあったが、販売店は13日にSNSに謝罪文を掲載し、15日に保健所の立ち入り検査を受けると報告している。

イベントに出店した東京・目黒区にある「Honey×Honey xoxo」(ハニーハニーキス)は13日のインスタグラムで、「大変申し訳ございません。当店のマフィンで食中毒を起こしてしまいました」と認め、今後は保健所の指示に従うと綴っている。インスタグラムのプロフィール欄には「全て防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下のお砂糖の量で作り」「離乳食完了期のお子様より安心してお召し上がりいただけます」とある。今回のイベント用のマフィンも同じ要領で製作したものの「1人で製造をしておりますので、5日間ずっと製造しないと間に合わないため、製造し続けておりました」と5日前から製造していたことや「保管場所はクーラーをガンガンにかけて、18℃以下を保っていた」と伝えている。

人気料理研究家・リュウジ氏はXで14日、本件との関連性については明記していないものの食品添加物や無添加食品に関する見解を示している。リュウジ氏は食品添加物を積極的に使うよう勧めないが、「衛生的観点から“適切に使ったほうが下手な無添加食品より安全”という認識は広がった方が良い」、そして「無添加だから安全、オーガニックだから安全は幻想です」と断言した。

また高級焼肉店やパン屋をプロデュースしている実業家の堀江貴文氏は、YouTubeチャンネル『堀江貴文 ホリエモン』で15日に公開したコンテンツで、マフィンの販売店が“防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下”を安全だとアピールしていたことに、「子どもがこのマフィン食って食中毒になったら、ヘタすると死ぬよ」と怒りを滲ませた。そして「これまで人間たちが積み上げてきた知見とか知識、知恵がヤバい奴らに全部台無しにされてる」「スイーツって砂糖をたくさん入れることで日持ちがしたりするんで、それを半分にするとか、アホか。食品添加物に対する怖がり方がハンパない」と極端なオーガニック志向、ナチュール志向に警鐘を鳴らしたのだ。

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