なぜ自治体では、「一太郎」の使用が多いのでしょうか。

宮崎県は、県庁内で使われているパソコンのうち、およそ半分が文書作成ソフト「一太郎」を
使用していることを明らかにしました。

これは、1日の宮崎県議会一般質問で県が明らかにしたものです。

「一太郎」は、国産の文書作成ソフトで、かつては日本語ワープロソフトの代名詞と言われ、
中央省庁や地方自治体で多く導入されてきました。

しかし、近年、日本語文書作成ソフトは、マイクロソフトの「ワード」が大きなシェアを持ち、
一太郎を使用する行政機関とワードを使用する民間企業との間で、不便が生じることがあります。

2021年には、農林水産省が、一太郎を省内で極力使用しないよう通知するなど、
行政でもワードへの一本化が進んでいます。

こうしたなか、宮崎県が、学校や警察などを除く庁内のすべてのパソコンについて、今年1月の操作履歴を調査したところ、
51%のパソコンで、1日1回以上、一太郎を使用していたということです。

一太郎を利用している理由について県は過去の文書が一太郎で作成され、パソコンを更新する際に、
標準で一太郎をインストールしているため使い続けていると説明しています。

県は今後、可能なところから「ワード」に切り替えていく方針です。

このほか、宮崎県内では、26市町村のうち5つの市町村がすべてのパソコンで一太郎を導入しているほか、
九州では、宮崎県を含む5つの県が一太郎を運用しているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/62b64eafa18e28b953cdea6cda7c5e9bd24de450