岸田文雄首相は4日、インフレ率を超える賃上げの実現を企業に求めていく考えを示した。2023年の優先課題の一つとして「異次元の少子化対策」に挑戦するとも述べた。三重県の伊勢神宮参拝後に行った年頭記者会見で語った。

日本経済の現状に関して「この30年間、企業収益が伸びても期待されたほどに賃金は伸びず、想定されたトリクルダウンは起きなかった」と指摘し、「この問題に終止符を打ち、賃金が毎年伸びる構造を作る」と語った。政府としても、最低賃金の引き上げ、公的セクターや政府調達に参加する企業の労働者の賃金についてインフレ率を超える伸びの確保を目指すとも述べた。

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