首都圏地盤のディスカウントスーパー、オーケー(横浜市)は6日、大阪府東大阪市の市有地約3600平方メートルを落札したと発表した。
市との契約を経て11月中旬をめどに引き渡しを受け、令和6年3月までに「関西エリアの旗艦店」として出店を予定。
同社の関西での出店は初めてとなり、スーパーの顧客獲得を巡る競争が激化しそうだ。

落札した土地はJRおおさか東線高井田中央駅から西に約300メートル。かつて市営住宅があった更地で市が売却を進めていた。
国道に近く、周辺に「ライフ高井田店」などのスーパーがある。オーケー広報によると、本社がある横浜市の「みなとみらい店」
(売り場面積約2700平方メートル)と同程度の大規模店舗となる見通し。

同社は現在、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に計137店舗を展開。「毎日が特売」「地域一番の安値」を掲げる。
広報担当者は「(落札した土地は)都市部で人口集積があり、車で来店しやすいアクセスの良さから選んだ。
今後も京阪神を中心に積極的な出店を進めたい」と話す。

同社は昨年9月、関西スーパーマーケット(現関西フードマーケット、兵庫県伊丹市)を買収する意向を表明し、直前に関西スーパーとの
経営統合を発表していたエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの争奪戦となった。法廷闘争に敗れて同12月に買収を断念したものの、
関西進出には引き続き意欲を示していた。

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