「一休さん」で知られる室町時代の禅僧、一休宗純(1394~1481)が晩年を過ごした京都府京田辺市薪の一休寺(酬恩庵〈しゅうおんあん〉)で、名物の「一休寺納豆」の仕込みが本格化している。

一休禅師が伝えたとされる製法が長年守られている。田辺宗一住職(73)が中心となり、蒸した大豆60キロをはったい粉や塩などと混ぜて大きなたるに仕込み、天日に毎日あててかき混ぜていく。かくはんを約1年続け、さらに1年間熟成して販売する。

 人気の発酵食品で洋食店の食材などにも活用されるが、コロナ禍で観光客が減って、寺での販売は落ち込み、今年の仕込みは昨年の半分という。100グラム入り、税込み900円から。問い合わせは一休寺(0774・62・0193)へ。(甲斐俊作)

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