円安が進む中、さまざまな食材が値上がりしています。その影響は、県民が愛してやまないラーメンにも広がっています。小麦や醤油に続いて、あの野菜も値上がりの可能性が高まり、人気ラーメン店では頭を抱えています。ボリューム満点のメニューが人気の郡山市のラーメン店です。
これまでも小麦や豚肉、しょうゆなどの材料が値上がりするたびに節約できるものは節約し、価格を据え置いてきましたが、今月ついに1杯50円の値上げに踏み切りました。値上げはしたものの、店の売りとなっている野菜や背脂の量を無料で増やせるサービスは続けています。ところが今、
名物ともいえる山盛りのもやしがピンチに陥っていました。県内のもやし生産メーカーによると、急激な円安などを背景にもやしの原料である緑豆の仕入れ値が上がり、原油高を受けて包装資材の値段も上がっています。生産コストの上昇を、企業努力でカバーするのもすでに
限界に達しています。この店では標準的なラーメンでも1杯500グラム以上使うというもやし。1日の消費量は30キロに達しますが、来月からは仕入れ値が1キロ当たり30円から40円ほど上がる見込みです。単純計算で月3万円ほどの負担増になります。学生におなかいっぱい
食べてもらいたいと努力を続けてきたこの店。店長は、「これ以上は切り詰めるところがない」と嘆いています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/50431ba9b7a79a822290e9550c19fb9e8f605b49