戒名の持ち込み
「タブー漢字もあるのでプロに依頼を」と僧侶

曹洞宗C:戒名は宗派や寺の格によって大きく異なりますね。
うちだと「居士(大姉)」で15万円ぐらいですが、
他の寺や宗派だと倍以上することもある。
ただ、その金額は「お布施」と同じようにあくまで寄付。
そもそも昔は、寄付のお礼という意味で戒名をつけていた。
それがいつの日からか、「居士はいくら」という話になってしまった。

浄土宗A:ウチでは戒名に対してお金をいただくというよりも、
枕元で読み上げる「枕経」から葬儀費用、
戒名をパッケージとして「お布施」としていただいています。

浄土真宗B:浄土真宗の場合は戒名ではなく法名というのですが、
本山に申請するものであり、お寺は取り次ぐだけで儲けになりません。
他の宗派の中には院がつけば高貴だとか、
文字数が多ければいいといって高額にして
「真水の利益」としている僧侶も多いと聞きますね。

浄土宗A:最近は島田裕巳さんの『戒名は、自分で決める』(幻冬舎新書)
という本の影響もあってか、戒名を持ち込んでくる人もいる。
その中には「戒名の代金は払わない」といってくる
檀家さんもいらっしゃいます。
そういう人に限って、使ってはいけない漢字を入れてしまった
「タブー戒名」をつけてきたりする。

差別につながる言葉なのでここでは伏せますが、
常用漢字にもそういう“落とし穴”があるので、
プロに任せてほしいんですけどね。

https://www.news-postseven.com/archives/20151012_355175.html