停まらないのは違反です!! 信号機のない横断歩道での一時停止について

https://news.yahoo.co.jp/articles/d2794ce5131e21eb9336e16f76c1450ba6790e7d
■交通の流れを考えると走り過ぎざるをえない事も


その場の全車がルールを守るとは限らない。一時停止をして後続車から追突されそうになったなどというケースも起こり得る(captainT@AdobeStock)

 人もクルマも多い都会では、横断歩道のそばに人がいるだけで、徐行や停止をしていたら、たちまちクルマの流れが悪くなるのも事実。信号機のない道で、横断歩道の手前で一時停止をしたら、後ろのクルマに追突されそうになったり、クラクションを鳴らされるようなことだってあるかもしれない。

 動いている物体には慣性が働く。慣性は質量と速度に比例するので、歩行者とクルマでは当然クルマの方が慣性は大きい。

 少々暴論になるかもしれないが、慣性が大きなものを停止させたり、再発進させるには大きなエネルギーがいることを考えると、『歩行者優先』の精神は尊びたいが、現実的かつ物理的には、慣性の大きい物体の動きを優先し、慣性の小さい物体が止まって待つ方が理にかなっているように思えるがどうだろう。

 とはいえ、ルールはルール。現行法で横断歩道での停止を義務づけている以上、地域ごとの事情はあるにせよ、今後全国的により一時停止率が高まる運動を広げていくのが肝要だ。
 違反者には下記のペナルティが科せられる。

 ・反則金:普通車 9000円
・違反点数:2点

 それでも信号機がなければ、歩行者が横断歩道を渡ろうとしても止まるクルマはほとんどない。