焼き芋人気
 タイではここ数年、日本式の焼き芋がブームだ。日本のサツマイモの甘さやねっとりとした食感が、タイの人たちの心を捉えた。バンコクにある
ショッピングモールでは、「べにはるか」「シルクスイート」といった品種が並び、日本のスーパーなどと同じように焼き芋器が置かれた店も多い。

(写真:読売新聞)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)バンコク事務所などによると、日本からタイへのサツマイモの輸出額は2016年から20年にかけて約5倍に伸びた。
焼き芋は「暖かい地域では売れない」との見方が強かったが、日本の大手量販店「ドン・キホーテ」の運営会社が米ハワイやシンガポールで
販売してヒットし、東南アジアで一気に広まったとされる。

 東南アジアでは経済成長に伴い、購買力のある中間層が増えている。日本の農産物輸出に関わる「日本農業」の内田叡良(あきら)さんは
「日本産のサツマイモは現地でブランドとして浸透してきており、ほかの国で生産されるものよりも約3倍の価格でも売れている」という。

過去最高
(写真:読売新聞)

 農林水産省によると、20年の農林水産物や食品の輸出額は過去最高の9217億円に達した。今年は1月から8月までで
7300億円を超えており、過去最高を更新する可能性がある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f65adb006649be112feaa1d6f58c9d71c96e100e