ワクチン接種予約コールセンターの疲弊と苦悩:電話で殺到する苦情や暴言への対処法
碓井真史 | 新潟青陵大学大学院 臨床心理学研究科 教授(社会心理学)
6/3(木) 14:00

ワクチン予約のコールセンターだけでなく、保健所や役所には、本来の問い合わせや申し込みの電話だけでなく、理不尽な電話が殺到しています。相手が若い女性だと思うと、なおさら高圧的になる人もいるようです。

「そんな電話は切れば良い」という人もいますが、今は役所でも民間企業でも、クレーム電話をこちらから切ることはできません。

もちろん、電話担当者に文句を言っても仕方がありませんし、本来の仕事が遅れるだけです。しかしそれでも、文句を言い続ける人がいます。

各企業の苦情処理係の方々などは、相手がクレーマーでも、いかに納得してもらい、早く電話を切ってもらうか、技術を磨いています。先輩が後輩を支援し、互いに慰め励ますよう社内文化があるところもあります。それでも、他の部署より退社率が高いのが普通です。

ましてや、クレーム処理が専門ではない担当者の皆さんにとって、暴言を聞き続けることは、大きな心の負担になることでしょう。

ぜんぶぶん
https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20210603-00241201/