北海道・函館から青森への宅配便を早く届けるため、新幹線に荷物を載せて運ぶ実証実験が実施されました。北海道新幹線で荷物を運ぶのは初の試みです。

21日夜の新函館北斗駅。

北海道新幹線に載せられたのは、佐川急便の宅配荷物です。

30個ほどを専用のボックスに入れて、新青森駅まで運ぶことが想定されています。

(東海林記者)「車内に運ばれた荷物は座席4つ分のスペースにすっぽりと収まって運ばれます」

函館から青森への荷物を扱う際、現在フェリーが使われていますが、新幹線にした場合、青森での配達が半日早くなります。

JR側もコロナ禍で年末年始の新幹線乗車率が10%と低迷していて、減少する営業収入を荷物輸送で補いたい考えです。

(JR北海道企画室 木村琢哉課長)「コロナの影響もあり、客が少なくなっているので、空いている座席を有効活用して新たなチャレンジができれば」

本州ではお菓子や鮮魚などを定期的に東京に運ぶ新幹線輸送がすでに始まっていて、ドライバー不足解消にも一役買っています。

JRと佐川急便は、早ければ3月中にも事業化に乗り出したい考えです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4320ce4a8eb1ad2dfaf07586f65ccf86de40f167