全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)は6日、令和2年の全国のサンマの水揚げ量が前年比27・0%減の2万9566トンだったと発表した。
記録が残る昭和36年以降でこれまで最低だった令和元年(4万517トン)を下回り、2年連続で最低を更新。歴史的な不漁が鮮明となった。
 
全さんまに残る記録の中では昭和37年の47万3千トンが最高で、これと比べると9割超のダウンとなる。
 
漁港別の水揚げ量は、最も多かった花咲港(北海道)が前年比46・5%減の8616トンで、2位の大船渡港(岩手県)が2・5%減の6238トン。
気仙沼港(宮城県)が15・1%減の4565トン−などだった。
 
不漁を反映し、漁業者が産地市場に水揚げした際の単価は10キロ当たり4804円と、前年の約1・5倍に大きく上昇。
また、水揚げ量に単価を掛けた水揚げ金額も、約1・1倍の142億207万円となった。
 
令和2年の結果について全さんまの大石浩平専務理事は「こうした状況が続けば漁業者はやっていけなくなる。
消費者のサンマ離れも心配だ。早期の資源回復を期待したい」と話した。



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