「こんなに大きいの初めて」京都の海岸にダイオウイカ漂着

 京都府宮津市岩ケ鼻の砂浜に17日、全長約3メートルのダイオウイカが打ち上げられた。府北部の海岸に漂着するのは数年に一度の珍しい現象だという。

 同地区に住む男性(50)と妻(47)が、朝6時頃に自宅前の砂浜で発見した。胴体部分も1.5メートルほどあり、男性の妻は「小さなイカはたまに打ち上がるが、こんなに大きいのは初めて見た」と話す。

 ダイオウイカは世界最大級の無脊椎動物で、水深650〜900メートルの深海に生息する。冬には本州沿岸の定置網などにかかることもあり、その生態はよく分かっていない。

 府海洋センター(宮津市小田宿野)によると、府北部の沿岸にダイオウイカが漂着する事例は、ここ20年で5、6件確認されている。衰弱するなど何らかの影響で海面まで浮上してきた個体が、強い北西の季節風や波の影響で流されてきた可能性があるという。
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