セガサターンの名作『ガングリフォン』はなぜ未来を予見できたのか
https://bunshun.jp/articles/-/37451

ロシアのウクライナ侵攻、オバマ演説……「神回」は現実化した

砂漠化したウクライナの穀倉地帯を進む日本外人部隊の90式戦車改。だが、ドイツのレオパルド3の装甲を貫けず、
次々と撃破されていく。戦闘後、「90式はブリキ缶だぜ」とレオパルド3の戦車兵達は余裕の会話をしているが、
ふと上空を見上げると――。

 これが今回、「神回」として取り上げるセガサターン向け3Dシューティングゲーム、『ガングリフォン』(ゲームアーツ、
1996年)のステージ1「ハリコフ降下作戦」を映像化したオープニングムービーである。当時としては高クオリティの
CGムービーで、その演出の格好良さと相まって評判を呼んだ。
中学生だった筆者は何度見返したか分からないし、今もたまに見返している。
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リアル寄りの世界設定

 ガングリフォンの舞台は架空の西暦2015年。世界はヨーロッパ各国・ロシアからなる汎ヨーロッパ連合(PEU)、
アメリカを中心としたアメリカ自由貿易地域(AFTA)、中国中心のアジア太平洋共同体(APC)、アフリカ統一機構(OAU)の
4極に分裂している。そして、アフリカ市場をめぐってAPCとPEUによる第三次世界大戦が北アフリカで勃発した。

 この世界ではアメリカは世界の警察官であることをやめ、南北アメリカ外には不干渉という孤立主義に転じており、
日米同盟は解消されている。日本は軍事・経済で圧倒的な中国に屈し、APC加盟、そして中国の圧力による
憲法9条改正(!)を行い、海外に展開する軍事力として日本外人部隊を創設した。プレイヤーは
日本外人部隊第501機動対戦車中隊に所属するパイロットとして、この戦争を戦い抜く。

(略)

今もなお有志が二次創作

(以下ソース)