紫外線でウイルス除去、一瞬で体温検知 変わる日常


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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、日本でも日常生活や企業の経営に大きな影響を与えている。
人々の感染症への関心は高まるばかりで、マスクや手袋などの衛生用品は増産し、医療機関もウイルス対策を万全にしている。
その一方で出荷のピークを迎える花の栽培農家などの経営に大きな打撃を与えた。「見えない恐怖」の影響で、一変した人々の営みを点描する。


紫外線でウイルス除去 病院で活躍

ウイルスと格闘する医療機関では、使用後の病室や手術室の消毒作業を看護師らが担う。拭き残しや、薬剤が効かない菌などの「見えない恐怖」におびえるのが日常だ。
広島大学病院では、紫外線を照射してウイルスなどを除去するアメリカ製の装置を、2019年春から本格的に現場に導入した。清掃後の部屋に10分ほど照射すると、細菌やウイルスをほぼ除去できるという。
当初、紫外線照射の手間が増えることを心配していた同大感染症科の大毛宏喜教授は「現場の看護師の心理的な負担が減り、楽になった」と話す。希望小売価格は6000万円。日本での販売権を持つテルモは、「新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに問い合わせが増えた。各病院での導入機運が高まっているのではないか」と話している。



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