【ロンドン時事】「ネッシー」の謎がついに解明されるのか。英北部スコットランドのネス湖で今なお目撃情報が
後を絶たない「未確認生物(通称ネッシー)」をめぐり、国際的な科学者チームが大規模な調査を行い、
ついに正体を特定したと主張した。その内容は明らかにしておらず、9月上旬に研究結果を発表する。
ただし、調査チームはネッシーには遭遇しなかったという。

 英メディアが報じた。調査チームは昨年、琵琶湖の約12分の1に相当する面積のネス湖のさまざまな水域で
約250の水サンプルを採取。水中に存在する膨大な量の生物由来のDNA(環境DNA)を調べ、
既存のデータベースに照らして分析した。

 調査を主導したニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授は、目撃例が相次ぐ理由について、
公共放送BBCに「四つの理由で説明できるが、そのうちの一つがもっともらしい理論として残った」と語った。
 
ネッシーは1933年、地元紙インバネス・クーリエが未確認生物の目撃例を報道し、20世紀最大の神秘の
一つとして世界中に広がった。創作だとの指摘も根強いが、現在でも年間平均約10件の目撃情報が
寄せられている。ネッシーの歴史は極めて古く、キリスト教の聖人として知られる聖コロンバが
西暦565年にネス湖で「水中の動物」に遭遇したのが最初の目撃例とされる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082300216&;g=int