世界2位の建機メーカーで、自衛隊向けに砲弾や装甲車輌を生産してきたコマツが、装甲車輌の開発、生産から事実上撤退する。
新規開発は行わないが、既存の装甲車輌の保守だけは一定期間行う旨をコマツ広報担当者は説明している。
複数の防衛産業関係者、陸上自衛隊(陸自)将官OBらによると、天下りの将官も1名を除いて全員解雇したという。

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「装輪装甲車(改)」および軽装甲機動車の改良型の不採用が重なり、今後コマツは装甲車輌の生産ラインの維持ができなくなった。
なお陸自は軽装甲機動車と高機動車を統合した後継車種の調達を計画している。
これにコマツは応じる気はなく、三菱重工や自動車メーカーなどが興味を示している。

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コマツの装甲車の開発能力は高くない。それはひとりコマツのみならず、防衛省、陸上自衛隊の側の当事者意識および能力の欠如が原因である。

例えば軽装甲機動車の防弾能力は紛争地でゲリラなどが多用するライフルで使用される、7.62×39ミリカラシニコフ弾に耐えられればよいとされており、より強力な7.62×51ミリNATO弾および7.62×54ミリロシアン弾には耐えられない。

これはNATO規格のレベル1の防御力すら満たしていないことを意味する。しかも被弾時に装甲内面が剥離して乗員を傷つけるのを防ぐスポールライナーは経費がかかると省略された。
当初左右のドアのガラスも防弾ガラスではなく、車内の騒音もひどい。
しかも不整地走行能力が低く、軍用装甲車のレベルにない。
技術のレベルとしては1970年代の装甲車である。

いかそ
安泰ではないコマツの弾薬ビジネス 売り上げの半減が予想される
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/16102524/