「払うしかない…」見積もり出したら100万円超!引っ越しできない人続出のワケ
2/14(木) 20:59配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190214-00010012-fnnprimev-soci


“引っ越し危機”今年はさらに深刻化…一体なぜ?

写真:FNN PRIME
進学や転勤などで、これからピークを迎える引っ越し。
しかし実はこの時点ですでに引っ越し業者は予約で、もういっぱいだという。
更に追い打ちをかけるようにレオパレス問題。8000人近くの人が3月末までに引っ越しを求められている。こんな状況の中で、このあとの春の引っ越しは大丈夫なのか。

【画像】見積もりで「100万円以上の提示受けた」女性の心境は…

ひっきりなしに鳴り響く受け付けの電話。都内の引っ越し業者には、問い合わせの電話が殺到していた。
進学や就職、会社の転勤などによる引っ越しがまさにピークを迎えるこれからの時期。しかし今困った事態が起きていた。

10代の女性:
どこに連絡しても3月末(の引っ越しは)いっぱいいっぱいで。(何社に断られた?)4件(社)くらい。

20代の女性:
(予約を)取りづらいって聞いていたので、(引っ越し業者は)使わないで行こうかなと。

2017年度の大手6社の引っ越し扱い件数をみると、月別に並び替えてみると3月と4月に集中しているのが分かる。特に、去年3月は通常の月の2倍。実に34万件にも及んでいる。

こうしたピーク時に起きるのが、引っ越そうにも引っ越せないという非常事態。
2018年の春には茨城県庁が業者に断られ、職員が自分たちで引っ越し作業を行うという前代未聞の出来事があった。そうした“引っ越し危機”が今年は更に深刻化しているという。一体なぜなのか?
引っ越し事情に詳しい横川尚佳さんに聞くと…。

引っ越し事情に詳しいリベロ・横川尚佳常務取締役:
(クロネコ)ヤマト引っ越しセンターさんが、今回ちょっと受注を制限されてしまって、一般の引っ越しを受けていらっしゃらないので。

2018年の夏、ヤマトホールディングスの子会社が法人向けの引っ越し代金を過大請求していた問題が発覚。それを受け、現在一般向けの新たな引き受けを休止しているのだ。
さらに、この状況に追い打ちをかけているのが、レオパレス21による施工不良問題。

公表されたうち、建築基準法の耐火性能を満たしていない物件は実に641棟。およそ7800人が住んでいる。

その物件の入居者に配られた1枚の紙。そこには、「3月末まで」に転居するように求める言葉が。まさに、引っ越しシーズンのピークと重なる時期。

埼玉県内のレオパレス物件に住む男性は、「やはり3月の引っ越し業者を探すのが大変ですね。この時期、なかなか見つからないので」と話す。
また都内のレオパレス物件に住む大学生も、「新入生が部屋を決める時期。時期的にもちょっと厳しい」と言う。

ただでさえ業者の手配が難しい時期に、新たに8000人近くの人が、引っ越しをしなければならなくなったのだ。実際、引っ越しを請け負う業者側はどんな状況なのか。