【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)の欧州委員会は18日、ドイツの自動車大手3社に対して、EU競争法(独占禁止法)に違反した疑いがある
として調査を始めたと発表した。調査対象はBMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)グループ。排ガスの浄化技術を巡って、
カルテルを結んでいた疑いがあるとみている。

 欧州委によると、乗用車の排ガスから有害物質を取り除く装置の技術開発などを制限することで足並みをそろえ、競争を阻害していた疑いがある。
調査の結果、違法行為が正式に認められると、多額の制裁金を科される可能性がある。

 EUで競争政策を担うベステアー欧州委員は18日に公表した声明文で「技術的には可能なのにもかかわらず、より低公害の自動車を消費者が
購入できる機会を妨げていた可能性がある」と指摘した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3548115018092018FF2000/