働きたいのに働けない!「最高益」でも電通社内は大混乱
9/14(木) 7:00配信
現代ビジネス

死に物狂いで働き、ハデに遊ぶ――
そんな電通の空気が、大きく変わろうとしている。しかし、これまでのやり方を全否定されて、混乱が生まれないわけがない。現場で働く社員たちの思いに迫る。

◆クライアントの反発
現在も会社から言われて22時退社を徹底していますが、そのせいでクライアントから反発を食らって参っています。
夕方、担当者から『急遽、明日の朝イチでプレゼン資料が必要になりました。お願いできませんか』と電話がかかってきた時も、『22時退社なので……』と正直に断って平謝りしています。
「22時退社が始まり、クライアントへの対応が十分にできなくなったことで、他の代理店へと鞍替えが始まっているのではないかと、営業の社員のあいだで話題になっています。

◆結局家で仕事をする
『絶対にウチがいちばんいい提案をするんだ』という思いで仕事をするのが代理店マンのやり甲斐です。ところが、22時以降は会社で仕事ができず、メールのやり取りも禁止されてしまった。
「電通は『クライアント・ファースト』で形づくられてきた会社です。広告業界の雄となれたのは、クライアントの思いを何でも叶えていたから。『明日までに資料をつくってきて』といった要望も、
『ハードワークもこなします』と言って受け入れてきました」。多忙な現場では最近になって小型のノートパソコンを使い始めた社員も複数いました。自宅で使うために購入したんでしょう。

◆クライアントの思い
では一方、広告を「出す側」であるクライアントは、こうした電通の変化をどう受け止めているのか。あるメーカーの宣伝担当はこう話す。
「電通とは一緒に製品のプロモーションをしています。もともと無理難題を吹っかける、という感じではありませんでしたが、深夜にメールのやり取りをすることはありました。ですが働き方改革
以降、『すみません、終業時間が厳しくて』と言われ、22時以降のメールはかなり減りました。別の社員の担当ですが、博報堂も22時以降の仕事がNGになり、かなり深夜のやり取りが減った
ようです。広告代理店も変わっていくのだなあという思いです」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170914-00052489-gendaibiz-bus_all&;p=1