プロ野球の榊原定征コミッショナー(80)は4日、ロッカールーム内で後輩選手を逆立ちさせた状態で下着を脱がして陰部に靴下をかぶせるなどの複数のハラスメント行為で楽天から自由契約となった安楽智大投手(27)の問題を受けて、声明を発表した。

「プロ野球選手である前に社会人としても許される行為ではありません。ハラスメントは個人の人格や尊厳を傷つけるばかりか、選手やコーチそしてプロ野球に携わる全ての関係者に悪影響を及ぼす問題」などと厳しく糾弾した。

同時に、12球団に対してハラスメント防止の徹底によるコンプライアンスの順守を指示。同日に東京都内で行われた日本野球機構(NPB)と12球団による実行委員会で、各球団に2024年1月末までに複数の相談窓口を設置することや、来春キャンプで1、2軍全選手を対象とした講習会を実施することが決まった。NPB全体でハラスメント防止に向けて取り組むのは初めてとなる。

同コミッショナーは「選手、スタッフ、球団職員らが互いに尊重し合う健全な環境づくりに取り組み、ファンの皆さまのご支援に応えられる野球界になるよう、NPB、12球団で一層の努力をしてまいります」と決意表明で結んだ。

一方で、ハラスメントが認定された関係者についての処分について、NPB・井原敦事務局長は「あくまで球団それぞれの判断。NPBとして統一したものを作る予定はない」とした。(東山貴実)

12/5(火) 7:30配信 サンスポ
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