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2023年12月1日

第89回ニューヨーク映画批評家協会賞が現地時間11月30日に発表され、宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』がアニメ映画賞を受賞した。

ニューヨーク映画批評家協会が1935年に設立した同賞は、数ある批評家協会賞の中でも長い歴史を誇り、オスカー前哨戦の一つとしても注目されている映画賞。アニメ映画賞に関しては、第88回は『マルセル 靴をはいた小さな貝』、第87回は『ミッチェル家とマシンの反乱』、第86回は『ウルフウォーカー』が受賞しており、いずれもアカデミー賞長編アニメ賞ノミネートを果たしている。

『君たちはどう生きるか』は、宮崎監督が引退撤回後、『風立ちぬ』以来10年ぶりに発表した新作長編。邦画及びアニメーション映画として初めて、トロント国際映画祭のオープニングを飾るなど海外からも高く注目されていた。

作品賞に輝いたのは、マーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』だ。デイヴィッド・グランの犯罪ノンフィクションを基に、石油利権によって世界有数の富を手にしたアメリカ先住民族・オセージ族の財産に目をつけ、彼らを巧みに操り、脅し、奪える限りの財産を強奪し、殺人にすら簡単に手を染める白人たちの姿を映し出した。主人公アーネスト(レオナルド・ディカプリオ)の先住民の妻、モリー役を務めたリリー・グラッドストーンは主演女優賞を受賞した。

また、“原爆の父”と呼ばれる米物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を、人類最初の核実験「トリニティ実験」のシーンを含めCGショットゼロで描き出した『オッペンハイマー(原題) / Oppenheimer』は、監督賞(クリストファー・ノーラン)と撮影賞(ホイテ・ヴァン・ホイテマ)を受賞している。(編集部・市川遥)

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