車椅子の息子「お母ちゃん。俺、いっぺんで良いからトルコ言ってみたいんだよ」 

母「トルコって外国の?」

息子「そんなとこ、行きたがるわけないじゃないか」

母「じゃあ、あの…何かい」

息子「決まってんだろう」
「俺、女にもてっこないだろう。嫁さん、来ると思う?いっぺんでいいから、ああいうところでいいから、女の人と付き合ってみたいんだよ。一生女なんか縁ないかもしれないもんな」
「どうなの?黙ってるんだね。俺だって金が有るなら、おかあちゃんにこんなこと頼みやしないよ」

母「いいよ」。
「行っといで。いくらあったらいいんだい」

父「3万か、4万やっとけ!」
背中を向けていた父親が言った。
「いいか、ケチるんじゃないぞ。チップははずむんだぞ」

母「でもそんな金」

父「バカやろう。そのぐらいの金、俺だってどうにかすらい」
「…どうにか、するわい」