https://www.j-cast.com/2023/09/28469717.html?p=all

単行本に2000円は高すぎるのか、それとも――。いま、SNSでこんな論争が巻き起こっている。 発端となったのは、SNSで小説を紹介するインフルエンサーの投稿だ。

単行本の価格をめぐる問題提起をしたのは、「小説紹介クリエイター」として活動するインフルエンサーのけんごさんだ。TikTokやYouTube、InstagramといったSNSでおすすめの小説を紹介する動画を投稿し、若年層を中心に人気を博している。

けんごさんは2023年9月26日、X(旧ツイッター)に「『お金の問題で読みたい本を諦めた』紹介動画にきてたコメントです。それも、頻繁にくるコメントのひとつです」として自身の動画に寄せられた視聴者からの反応を紹介した。

添付されたスクリーンショットには、

「めちゃくちゃ読みたい!! でもこの本2000円もするって聞いて諦めちゃった...(泣き顔の絵文字) わたしに2000円分元取れる読書力があるかって言われたら絶対NOだし 読み終わったらたぶんもう読まないし一回楽しむだけに2000円はちょっとな」

とする率直な意見がつづられていた。

けんごさんはこの意見に「単行本2000円、やっぱりハードル高いよなぁ」と共感し、「簡単に解決できる問題じゃないけど、版元も作家さんも読者も、関わる人全員が幸せになる形で、本を気軽に楽しめる世の中になってほしいものです」としている。

この投稿は注目を集め、一般のユーザーだけでなく出版関係者からも様々な声が寄せられた。

ブック・コーディネーターの内沼晋太郎氏は「単行本2000円が高いと感じる人がいるのは当然だ」とし、「本を売ったりつくったりする仕事をしてきた人は、〈2000円の壁〉の大きさを、体感的に知っている。2000円を越えると、売れ行きは急に悪くなる」と自身の経験を振り返った。

「無理矢理にでも1850円+税、のような刻み方をしてきた」と努力を重ねてきたとするも、コスト高や売れ行きの問題で、「どうしても2000円を越えなければ、ある種の本が作れなくなってしまった」という。

「ある目線から見れば、本はとてつもなく安い。2000円で人生が変わり得るのだから。あるいは、こんなに制作原価率が高いのだから。著者が人生を賭けているのだから」と本の値段とその価値について述べ、「けれど高いと感じる人がいるのは当たり前だ。若ければなおさらだ。お金が足りない、けれど読みたい。図書館や古本という手段が、うまくその人たちに届くといいなと思う」とした。
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出版レーベル「PAPER PAPER」を運営する西川タイジ氏は、「酒は、秒で2000円超えるけど...。本はバチっとハマるやつに会えたら一生楽しめるから...。なんなら、末代まで残るから...」とした。

作曲家・ミュージシャンのヲノサトル氏は「自分の学生時代は本やレコードを買うために食事を抜いたりしたけど、息子氏の世代に『本を買うために食事を抜け』と言うことはできないわな」とした。

本の価格をめぐっては、書き手である作家からも多くの反応が寄せられた。

児童文学作家の村山早紀氏は「二千円が高いと思えるかどうかは、その人と本の付き合い方にあるのかなーと。本一冊の価値は多分、人によって違う」とした。
中略

小説家の鈴木輝一郎氏は「我々書く側は、襟を正して聞く話、ですね。この数年で、読書は相対的に『高い』娯楽になった。その自覚、大切です」と作家としての心構えをつづった。

ライトノベル作家のぼっち猫氏は「単行本2000円超えの話、まあそうだろうなぁと正直......。私もよほど好きor気になる本じゃないと、1500円超えは躊躇ってしまう」と言及した。

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★1:2023/09/28(木) 15:41:32.32
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