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第164回「芥川賞・直木賞」候補作決まる 芥川賞は尾崎世界観、直木賞は加藤シゲアキが初候補入り
『第164回芥川賞・直木賞』候補作に決定した(左から)尾崎世界観、加藤シゲアキ(C)新潮社
 日本文学振興会は18日、第164回「芥川賞・直木賞」の候補11作品を発表。芥川賞には、ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観(36)が『母影』で初の候補入り。直木賞では、人気グループ・NEWSの加藤シゲアキ(33)が『オルタネート』で同じく初めて候補に入った。選考会は来年1月20日午後3時から、東京・築地「新喜楽」で行われる。

【写真】『第164回芥川賞・直木賞』候補作者一覧

 芥川賞は尾崎のほか、宇佐美りん氏(21)『推し、燃ゆ』、木崎みつ子氏(29)『コンジュジ』、砂川文次氏(30)『小隊』、乗代雄介氏(34)『旅する練習』の5作品。砂川氏、乗代氏は2回目の候補入りで、ほかの3人は初のノミネートとなる。

 直木賞は加藤のほか、芦沢央氏(36)『汚れた手をそこで拭かない』、伊与原新氏(48)『八月の銀の雪』、西條奈加(56)『心淋し川』、坂上泉氏(30)『インビジブル』、長浦京氏(53)『アンダードッグス』の6作品で、全員初の候補入り。

 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。

 受賞者が都内および近郊在住の場合、発表当日に共同記者会見を開催。地方在住の場合もZoomで参加する予定。贈呈式は2月中旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。

 前期・第163回の芥川賞は高山羽根子氏『首里の馬』、遠野遥氏『破局』の2作、直木賞は馳星周氏の『少年と犬』が受賞した。

■第164回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
宇佐美りん『推し、燃ゆ』(文藝秋季号)
尾崎世界観『母影』(新潮十二月号)
木崎みつ子『コンジュジ』(すばる十一月号)
砂川文次『小隊』(文學界九月号)
乗代雄介『旅する練習』(群像十二月号)

■第164回直木三十五賞 候補作(出版社)
芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)
伊与原新『八月の銀の雪』(新潮社)
加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)
西條奈加『心淋し川』(集英社)
坂上泉『インビジブル』(文藝春秋)
長浦京『アンダードッグス』(KADOKAWA)

■選考委員
【芥川賞】小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一
【直木賞】浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき
※五十音順・敬称略

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https://news.yahoo.co.jp/articles/7e1072864ee8dc15241b43b50c05899930f30255