劇団員における舞台の稽古や裏方作業は労働なのかを争う裁判で先月、労働だと認める判決が下されました。

多くの舞台人が注目していた裁判。訴えを起こしたのは末広大知さん。12年前、役者を目指して22歳で劇団運営会社「エアースタジオ」に入団。
セットの設営や照明など裏方の仕事をこなしながら舞台に立つ日を夢見て稽古に励みました。

入団から5年、劇団から月に6万円をもらえるようになりましたが、それまではほぼ無給でした。節約のために一日3個のメロンパンでしのぐ日々もありました。
そんな日々に耐え兼ねた末広さんは4年前、ついに退団を決意。

翌年、末広さんは稽古や本番の出演、さらに裏方業務も労働だとして未払いの残業代や慰謝料求め、訴えを起こしました。

しかし、劇団側は「単なる趣味やサークル活動で労働者ではない」と主張。
劇団活動は趣味か、労働か…。決着したのは先月。判決は稽古や出演も「労働」だとして劇団側に約185万円の支払いが命じられました。
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