0001牛丼 ★
2020/04/12(日) 20:09:47.47ID:26eVrzwK9そんな春華は高校で出会った主人公・国見比呂に恋をして、一緒に甲子園への夢を追って走っていくわけだが、比呂に対する真っ直ぐな思いはなかなか身を結ばず、距離感が縮んではまた離れを繰り返していくことになる。物語の後半で起こった事件を機に、ついに比呂の口から「I love you」と告げられ(ここはH2屈指の名シーンの1つ)、ついに春華の思いも成就したかと思いきや、なぜかここから話はひかりを巡る比呂と橘英雄の三角関係が本格化。春華は一気に蚊帳の外になり、展開からも完全に置いてきぼり。すべての決着がついた瞬間、比呂の姿を見て呟いた春華のひと言があまりにも的外れすぎて、見ているこっちが切なくなったものだ。
■春華はなぜ物語の中心から外れていったのか?
春華はなぜ最後に物語の中心から外されていったのか? どうしてほかの三人の”H”と差がついてしまったのか。そこには”本気の恋”をしていたのかどうかが、大きく影響しているように思える。主人公の比呂は中2のときに幼なじみのひかりに恋心を抱いていた。ひかりも同じタイミングで比呂を異性として意識していたが、もうそれ以前に英雄に対して恋をしていた。英雄も含めた三人はそれぞれと向き合い、その人間自体に恋をしていた。それぞれの気持ちが痛いほど理解できるからこそ、それぞれ悩み、苦しみ、それぞれの恋に決着をつけようとしていた。それに対して春華は比呂自身というより「野球選手の国見比呂」に恋している部分が大きいのではないだろうか?
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