サッカーJ2の大分トリニータを運営する大分フットボールクラブ(大分FC、榎徹社長)は24日、大分市内で定時株主総会を開き、第20期(2017年2月〜18年1月)の決算を承認した。J2復帰で入場料収入やJリーグからの分配金が増え、売上高は3期ぶりに10億円超え。純利益は8期連続黒字となる9400万円(前期比3千万円増)だった。
 売上高は10億2300万円で、J3だった前期に比べて2億2600万円増加した。スポンサー収入が4億4300万円(同4千万円増)、入場料収入は2億4900万円(同9200万円増)。ホーム戦の平均観客数は約8千人だったが、J2復帰でホーム戦が21試合に増えたことに加え、「客単価が伸びた」と榎社長。Jリーグからの分配金などを含むその他収入が同9千万円増で売上高を押し上げた。
 榎社長は「さらに安定した財政基盤づくりに取り組んでいく」とコメント。一方、債務超過解消のために3億5千万円の出資を受けた企業再生ファンドへの株の買い戻しが残るため、榎社長は「黒字分は全額ファンド株の買い取りに充てたい。これで残りは3分の1になる」と説明した。
 第21期(18年2月〜19年1月)は平均入場客数1万人、売上高11億5千万円、純利益6500万円を目標としている。

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