スピードスケートの米国女子で黒人選手初の五輪代表となったエリン・ジャクソンが激動の日々を送っている。
インラインスケートから転向してわずか5カ月で挑む大舞台は、現地入りして
インフルエンザを患うアクシデントに見舞われた。9日に練習を再開し「感覚は戻ってきている」と
懸命の調整で18日の500メートルに備えている。

 インラインスケートで活躍していたが「五輪に出たい」と、先例が多いスピードスケートへの挑戦を決意。
俊敏さを武器に、当初42秒台だった500メートルの記録を1月の代表選考会で39秒04まで伸ばし、
3位に食い込んだ。念願の五輪切符に「こんなに早く夢がかなうとは」と感激しきりだ。

 男子は米国で先輩のシャニー・デービスが、2006年トリノ五輪で黒人選手として冬季個人種目で
初の金メダルを獲得した。小平奈緒(相沢病院)が君臨する女子500メートルで上位を争うには
37秒台で滑らなくては厳しいが、ジャクソンの目標は38秒台。
初めてのことばかりの氷の世界で、調整も簡単ではないが「ベストを尽くしたい」と誓った。(共同)
http://www.sankei.com/photo/story/news/180216/sty1802160004-n1.html