日本サッカー協会は24日、W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日=埼玉スタジアム)とサウジアラビア戦(9月5日=ジッダ)に臨む日本代表を発表。ベンチ入りの定員23人より4人も多い、前代未聞の大量27人を招集したところに、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の追い詰められた心境がうかがえる。さらに、FW本田圭佑(31)=パチューカ=の名前が発表直前までメンバー表になかったことが、関係者への取材で判明。オーストラリア戦では“ベンチ外”の可能性もあり、こちらも崖っぷちだ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 日本代表メンバーは通常、故障発生などに備えてリザーブを含め、ベンチ入り定員より1−2人多く発表するが、4人も多いのは前代未聞。特にFWは9人に及んだ。

 ハリル監督は「手元に呼んで何人かの選手の状態、可能性を見たい。香川はコンディションを取り戻しているところ。状態を直接見て、どうするのか決めたい。本田も香川と同じような状況。チェックし、どういう役割を与えるかを考えたい。ただ、彼らの存在自体がチームに必要だ」と説明した。

 MF香川真司(ドルトムント)は6月の国際親善試合のシリア戦で左肩を脱臼し、本田は痛めていた右ふくらはぎに不安があるからだが、明らかに異常事態だ。事ここに至って、ハリル監督が天王山となる重要な一戦に臨むメンバーを固め切れていないことを露呈している。

 日本協会の西野朗技術委員長は「サウジアラビアに27人を連れていくかどうかは…」と歯切れが悪い。

 しかも、ハリル監督が「歴史に残る試合を作りたい」と意気込む豪州戦のメンバーリストに当初、ハリルジャパンのエースと目されてきた本田の名前がなかった。

 日本時間23日、本田がベラクルス戦で途中出場し、ようやく“メキシコデビュー”。ゴールも決めたことを受けて、書き加えられたのだ。

 ハリル監督はこの日、「私が就任してから海外組と国内組を分け隔てしたことは一度もない。試合に出場してコンディションのいい選手を優先して招集する、それが私の代表だ」と力説していたが、ACミラン時代に出番が激減した本田を「特別枠」で招集したのは、他ならぬこの指揮官だ。

 日本協会が報道陣らに配布したメンバーリストはいつものように年齢順で、FWでは本田の名前は岡崎(レスター)に次いで2番目にあったが、ハリル監督は会見で愛用の手帳を見ながら、右サイド候補を発表。最初に浅野(シュツットガルト)、次いで久保(ヘント)を紹介。本田は3番手だった。

 本田と似た状況に追い込まれているのが、21歳から10番をつけて今年7年目を迎えた香川。MFの“ハリルリスト”では、攻撃的MFとしては小林(ヘーレンフェイン)、柴崎(ヘタフェ)、に次いで3番手の扱いだった。

 ハリル監督にとってオーストラリア戦の構想の中心は本田ではない。本田のメキシコデビュー戦のゴールについてコメントを求められた際には、「映像は見た。素晴らしいデビュー戦。よかったね」と言いつつ、ニコリともせず仏頂面だった。

 この日招集された27人中、4人が試合当日「ベンチ外」を通告される。これまで代表出場機会のないGK中村(柏)、植田(鹿島)、三浦(G大阪)はその候補。残り1人が本田だったとしても、もはや何も不思議はない。

8/26(土) 16:56配信 夕刊フジ
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【サッカー】<日本代表>W杯アジア最終予選・豪州戦、本田&香川ベンチ外も。ハリル監督「ベストの選手を使うのが私のやり方」©2ch.net
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