>>56
普通の並列4気筒はクランクシャフトが180度回る毎に1気筒燃焼してて、つまり各気筒が180度の位相でクランクに接続されてる。
一方クロスプレーンは一部の気筒を90度ずらしてクランクに接続してる。
前者の点火タイミングは0(720)-180-360-540の等間隔に対して、クロスプレーンは90-180-450-540の不等間隔。
これで何が変わるかって言うと、トラクション(前に進もうとする力)が変わる。

エンジンが燃焼する瞬間は必ずタイヤが僅かにホイールスピンしちゃってて、次の燃焼までの休んでる間にその滑りを吸収して前に進んでる。
同じ出力のエンジンで普通のクランクとクロスプレーンを比較すると、クロスプレーンの方が休んでる時間が長くてよりトラクションを生みやすい。
この考えは2ストレプリカの頃から有って、γとかがV型エンジンになったもの不等間隔爆発によるトラクション向上を狙っての事。