有酸素運動(ゆうさんそうんどう、Aerobic exercise、Cardio workout)とは、好気的代謝によってヘモグロビンを得るため長時間継続可能な軽度または中程度の負荷の運動をいう。

それに対し無酸素運動とは嫌気的代謝によって酸素の供給が逼迫した状態でも一時的にエネルギーを得る高負荷の運動をいう。

一般的には運動を始めて約3分後から血液中の脂肪(ブドウ糖)が消費されはじめる。
約5分後から血液中の脂肪が枯渇し、肝臓の脂肪(グリコーゲン)がブドウ糖に分解され血中に放出され始める。
約20分後から血液中の脂肪が枯渇し、体脂肪(皮下脂肪や内臓脂肪)が分解され血中に放出され始める。

このため有酸素運動は「20分以上」が理想的だとされている。なお、体脂肪に特化した場合は最初の20分は準備期間であり、20分から先そこが本番である。

脂肪肝の場合は「肝臓にグリコーゲンが貯まりすぎ」という状態なのでグリコーゲンが枯渇するのに20分以上かかるかもしれない。健康診断の数値を基準値で割った数字が「倍率」とみていいかもしれない。

最近では「20分未満の短時間でも有効」とする情報があるが情報源は定かではない。5分程度の運動の繰り返しでは有酸素運動も無酸素運動もエネルギー消費量に大差はない。

なお、有酸素運動では嫌気性代謝にかかわる経路(解糖と乳酸発酵)の強化は望めない。このため無酸素運動と併用することが重要となる。

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