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JR北海道と子会社で鉄道事業を経営する「東急」が、
ことし夏に共同で運行する豪華観光列車のツアー内容が発表されました。

厳しい経営が続くJRとしては、東急から運行ノウハウを吸収して、自社の観光列車の開発に生かすことで、少しでも収益の拡大につなげたい考えです。

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14日、横浜市で発表されたのは、JR北海道と子会社で鉄道事業を経営する「東急」が共同で運行する、豪華観光列車「THE ROYAL EXPRESS」のツアー内容です。

出発日はことし8月と9月の合わせて5日設定され、3泊4日で札幌を出発したあと道東方面を回りながら札幌に戻ります。
宿泊地のホテルには、その日の停車駅から専用のバスで向かう計画です。

旅行代金は、ホテルの宿泊費などをすべて含めて67万円から85万円で、来月から販売されるということです。

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車内で提供するサービスの内容も実際の列車の車内で報道関係者に説明され、
車内で提供される食事は、道産の食材をふんだんに取り入れたイタリア料理のほか、
道産の魚を使ったすし、
それに胆振東部地震で被災した厚真町特産のハスカップのスムージーなど特別に創作されたメニューです。

また車内では、北海道の自然の力強さと雄大さをイメージしたという列車のテーマ曲が特別に生演奏されます。

この列車の運行はJRが担いますが、車内でのサービスの提供などは東急が行う計画です。

厳しい経営が続くJRとしては、東急から運行ノウハウを吸収して、自社の観光列車の開発に生かすことで、少しでも収益の拡大につなげたい考えです。

JR北海道鉄道事業本部 林雅子営業部長は
「今回の運行では、地域とのおもてなしのしかたや観光資源の発掘など私たちに足りないところを学ぶ大きなチャンスだ。
ノウハウを取り入れることで、今後、観光列車の運行が経営につながるよう学んでいきたい」と話しています。

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