従業員の平均給与が2000万円を超え、時価総額はソニーとほぼ同水準のキーエンス。営業利益率は実に5割という高収益を支えるのが最強の営業集団だ。

同社関係者によると、極端に高い社員が平均を引き上げているのではなく、ほとんどの社員の給与が概ね2000万円前後に集中しているのだという。
この「どこへ出しても通用する」とされるキーエンス流の営業メソッドとは、いったいどんなものなのだろうか。


説得面接で「ストーリー組み立て力」をみる
キーエンスの新卒の選考方法は独特だ。以下は匿名を条件に同社OBが明かしてくれた採用プロセスだ。まず、説明会終了後の退出時に20秒間の自己PRを求められる。これが実質1次選考。この段階では第一印象を見ることが目的である。

その後の1次面接は「説得面接」と呼ばれている。
例えば、「テレビが嫌いで見ない人にテレビを奨める」「クレジットカード派の人を現金派になるよう説得する」「読書嫌いな人に読書を奨める」といったお題が与えられる。

面接官はこのとき、説得する相手の現状をきちんとヒアリングしたうえで、説得のストーリーを組み立てられるかどうかをみている。

2次面接は論理的な思考ができるかどうかをみる。「顧客満足度を上げる方法を3つ挙げよ」「優秀な営業マンの条件を3つ挙げよ」といったお題が与えられる。
その場で回答を組み立てることが求められ、ビデオ撮影も行ってストレス耐性もチェックする。

https://news.livedoor.com/article/detail/17295310/