「国民の誇り」か「嘲笑の的」か、英国の伝統料理20選

(CNN) 英国料理が長い間冷やかしの対象になっているとすれば、それは調理法が悪いからではなく、
誤解されているためだ。

例えば、われわれはソーセージをトード(ヒキガエル)と呼ぶし、(羊などの)内臓をグレイビーソースで覆い、
ペストリーで包んだ料理を「プディング」と呼ぶ。また冗談ではなく、ウナギも食べる。

事情を知らない人は、どれも理解に苦しむだろう。しかし、それは英国料理が非常に特別な料理である理由の1つにすぎない。

そこで今回は、英国の伝統料理20品をご紹介する。


■フル・イングリッシュ

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/06/07/0c8b213bb4191b2948acbc837f65f4c5/fullenglish-20692.jpg

英国の正式なフライパン料理を盛り付けるには、普通の皿では小さすぎる。

定番の卵とベーコンに加え、キドニー(腎臓)、フライドブレッド(油で揚げた薄切りパン)、豚の血を固めて作った
ソーセージ(下のブラック・プディングを参照)、余ったじゃがいもと野菜を混ぜ合わせた炒め物をすべて盛り付けられる
だけの大きな皿が必要だ。最後の炒め物はなぜか「バブル・アンド・スクイーク」という名で呼ばれている。

■ヨークシャー・プディング

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/06/07/4783734bb2e624e00f72bdda9c58c207/yorkshirepudding-10026.jpg

ヨークシャー・プディングは、デザートのプディングとは全くの別物だ。英国料理の95%がそうであるように、
このプディングも卵、小麦粉、牛乳、油脂のみで作られている。

■ブラック・プディング

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/06/07/ea324d14149c9d1868486dd1faa45e41/blackpudding-1.jpg

名前はプディングだが、決してデザートではない。これは固めた豚の血にオーツ麦を混ぜ合わせたソーセージだ。
ブラック・プディングをおいしく食べるコツは、目を閉じて、何も考えず、息を止めて食べることだ。

■トード・イン・ザ・ホール

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/06/07/027e19bc51f24a948da4931ac46ab8bd/toadinhole-20012-21.jpg

作り方はヨークシャー・プディングと全く同じだが、こちらはソーセージが入っているため、味は3.7倍おいしい。

■スポッテッド・ディック

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/06/07/0cb74000c609df27ad7e718f8d82ea0a/spotteddick-20077-2.jpg

砂糖、小麦粉、干しブドウに、羊の腰肉や腎臓の周りの生の脂肪を細かく刻んだものを混ぜて作ったデザートで、
1970〜80年代に英国の学校で出されていた。カスタードソースをたっぷりかけて食べるのが伝統的な食べ方だ。

■ウナギのゼリー寄せ

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/06/07/a14859d9914f9d0926eaec679a1d699f/jelliedeels-20189-17.jpg

まず、今まで見た中で最も大きなナメクジを思い浮かべる。続いて、それを食べるところを想像してほしい。

つづく

https://www.cnn.co.jp/travel/35138177.html