「暴言」深手にならず 謝罪徹底、批判かわす 明石市長に泉氏3選

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自らが招いた暴言への逆風を、徹底した謝罪でかわした。17日に投開票された兵庫県明石市長選は、出直し立候補した前職泉房穂氏(55)が、告示3日前の表明にもかかわらず圧勝した。
問題発覚直後は批判的な声が多かったが、「市民の安全のためやないか」といった発言の詳細が報じられると風向きが一転。泉氏が批判に真正面から答えることはなかったが、擁護論も出て暴言は深手とならず、人口増や税収増などの実績が評価される展開となった。

【写真】お祝いに駆けつけた支援者に感謝する泉房穂氏

 明石駅に近い泉氏の選挙事務所。午後8時、投票の締め切りと同時に「当選確実」の報が一部メディアから届いた。

 「私の暴言による出直し選で多くの費用がかかった。責任を痛感している」

 支援者の拍手と笑顔で迎えられた泉氏は、神妙な面持ちのまま頭を下げ、「明石の将来のまちづくりに責任を果たす」と声を絞り出した。

 辞職直後を思えば、陣営にとっても「まさかの圧勝」だった。