2018年12月6日、ソフトバンクは4G LTE通信サービスにおいて大規模な通信障害を起こした。
障害の継続時間は4時間25分、影響を受けた契約(MVNO分を含む)は約3060万件となり、2019年1月23日には総務省から厳重注意を受けている。

 この障害はエリクソン(Ericsson)が製造した「MME(Mobile Management Entity)」呼ばれる装置の更新ソフトウェアにあった
不具合が原因で引き起こされたもので(参考記事)、他国の複数のキャリアでも、ほぼ同時刻に同様の障害が発生した。

 2月5日に行われたソフトバンクの決算説明会の質疑で、同社の宮内謙社長がこの障害について応答する場面があった。

―― モバイル事業についてお伺いします。

 先月(12月)に通信障害がありました。上場会見の時に、
(設備の納入者である)エリクソンと「いろいろ話をしているが賠償については協議していない」ということでしたが、
直近でどういう話が行われていますか。責任の所在についても話が付いたのでしょうか。

宮内社長 この件は、完全にノーコメントとさせていただきます。

 ただ、悪いのはエリクソンです。それは事実です。あの時(上場会見の時)は怒られそうなので言えませんでしたが。

 あり得ないようなことが起こって、エリクソンとはいろいろな話をしていますが、それについてはノーコメントです。

 ソフトバンクとしては、あくまでもソフトウェアの不具合に気付かなかったエリクソンに責があるとの考えのようだ。

 ただ、原因はどうあれソフトバンク、Y!mobile(と両社のMVNO)のユーザーの多くが迷惑を被ったのは事実。
責任を“なすりつける”よりも、再発防止に向けた真摯(しんし)な取り組みに期待したい。




2018年12月の通信障害は「エリクソンのせい」――ソフトバンク宮内社長が発言
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1902/06/news107.html