2011年に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された「クリーンテック・フォーラム」での発言によれば、
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は当時から、未来の電気自動車(EV)のエネルギー源は
「バッテリーではなくなる」と考えていた。

同フォーラムでマスクは、「今後を予測するなら、バッテリーではなくなる可能性は大いにあると思っている。
キャパシタ(コンデンサ)になる」と語っていた。

マスクはその予測を自ら現実に変えたのかもしれない。テスラはこのほど、エネルギー貯蔵デバイスである
「ウルトラキャパシタ」の特許を所有する米マクスウェル・テクノロジーズを買収することで同社と合意した。

カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置くマクスウェルは、EVのバッテリーや再生可能エネルギー・
システムに利用可能なドライ電極の製造技術を持つ。テスラは株式交換方式により、同社を完全子会社化する。

マクスウェルのフランツ・フィンクCEOはテスラについて、「高く評価される世界レベルのイノベーターであり、
より持続可能な未来を築くという私たちと共通の目標を掲げている」と発言。今回の合意に「胸を躍らせている」
と述べている。

https://forbesjapan.com/articles/detail/25331