(株)中西食品は1月31日、破産手続きを立石量彦弁護士ほか1名に一任した。

 負債総額は約1億5000万円。

戦前から豆腐製造を手掛けていた中西家が、昭和45年に屋号を中西食品工業に改めて
現在の事業の礎を構築、発展してきた食品製造業者。法人化後は徳島県外にも販路を拡大、
3工場で豆腐、豆腐加工品、油揚、惣菜を製造して、ピーク時には約4億5000万円の
年間売上高を計上していた。

しかし、原価コストの上昇を吸収できずに赤字を計上するようになると、抜本的な改善策を
見出せずに採算性は悪化の一途をたどっていた。

得意先への出荷量が落ち込んだため、同業他社のOEM生産によって生産量の維持に
努めていたが、前社長が死亡した26年頃から営業環境はさらに悪化。

29年春以降は出荷量も低下して生産体制の維持が困難となり、今回の措置となった。

http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20180208_01.html