2015年の参戦以来、悪いニュース続きのホンダF1ながら初めて明るい情報が入ってきた! 終盤に向け、大きく進化するかもしれない。
どうやらホンダジェットの技術ノウハウを投入するようなのだ。御存知の通りホンダジェットに搭載されるエンジンは本田技術研究所の和光で設計&開発されている。

本田技術研究所の要職がホンダF1の低迷を受け「ここまで来たら総力戦。持てる技術を全て使おう。ところでジェットエンジンの技術は流用できないのか?」と考えたらしい。
一般的にピストンが上下する内燃機関と、タービンエンジンは別モノと思われている。だからこそ今まで関与してこなかった。

逆に言えば、そこまで追い込まれているということだろう。という経緯でジェットエンジンの開発チームにF1パワーユニットの情報や図面を見せたところ「ええっ?」と驚いたそうな。
詳細は不明ながら精度の管理がジェットエンジンと全く違うらしい。ジェットエンジンの方が精密ということ。

航空機産業は全ての部品が自動車とケタ違いの精度で作られている。主翼の構造部材などアルミの板から削り出す。例えば主翼が28mあれば、28m以上のアルミ板から削らなければならない。
継ぎ足しなど不可。自動車の生産技術担当が見たら、信じられないことをやっているのだった。

エンジンも同じ。ジェットエンジンに要求される精度は、F1エンジン以上なのだという。考えてみたらB777で使われる『PW4000』など2m85cmもあるファンが高回転しているのに全く振動無し。
さらに外気温50度から、マイナス60度くらいまでの範囲で使われる。そして壊れることなど許されない。

というコンセプトでホンダF1のパワーユニットを検証すると「自動車の技術の最高レベルではあるけれど、航空機レベルに遠い」ということだったようだ。
早ければベルギーGPから『スペック4』と呼ばれているパワーユニットを投入すると言われているけれど、これには間違いなくホンダジェットのコンセプトを投入している。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kunisawamitsuhiro/20170806-00074212/