「アニメ業界の人材不足が進んでいることは報じられるが、自動車整備業界の人材枯渇についてはあまり知られていない」というツイートが衝撃を与えています。
これまであまり語られてこなかった自動車整備士の労働実態や、「メーカー直営整備士専門学校の県志願者0人」「人材枯渇」といった業界の実情を取材しました。

 ツイートによると、メーカー直営の整備士養成専門学校への入学者が減少したことにより、3年後には新卒の整備士を採用できない県が出てくるとのこと。
ねとらぼ編集部はこのツイートを投稿したAさんに接触、詳しいお話を聞きました。

●現役整備士に聞く自動車整備業界クライシス

 Aさんはメーカー直営の整備士養成専門学校を卒業後、地元のディーラーで勤務している現役整備士。Aさんが働くディーラーでは毎年、メーカー直営の
整備士専門学校から新卒生を採用していましたが、「3年後には採用できる新卒整備士が0人になるのでは」という話が持ち上がっているといいます。

――なぜ3年後の新卒採用が0人になるのでしょうか

Aさん:メーカー直営の整備士養成専門学校を卒業した整備士は出身県のディーラーなどで整備士として働く、というのが一般的です。私が勤めるディーラーでも
メーカー直営校の卒業生を毎年採用しているのですが、今年は私の出身県の入学者がいないということが分かりました。つまり今年の入学生が卒業する3年後、
この学校からは原則的に新規採用者がとれないということになってしまいました。

――なぜそんなことが起こってしまっているのでしょう

Aさん:インターネットの発達で整備士の仕事内容や待遇が垣間見えるようになったからでしょうか。専門学校入学前の工業高校の段階でIT系へ走る人材の
増加したことも関係していると思います。あとは各高校に対する企業推薦枠の影響力が弱まってきたのかもしれません。

以下ソース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170604-00000017-it_nlab-life