12日のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は人工透析について言及した。

昨年8月、東京・福生市の公立福生病院で40代の女性が透析治療の中止を選び、1週間後に死亡していたことが明らかになった。
女性は治療中止に同意していたものの、生きる意志も示していた。

さらに、同病院では5年前から当時の院長が透析治療中止の方針を了承。
計画的に「死の選択」を提示された患者20人が死亡した可能性が指摘されている。

現在の院長も「(透析)非導入の選択肢は必要で、その方が倫理的」とコメント。
一般的な倫理観と乖離が生じていることが明らかとなり、批判が殺到したが、取材には応じず、会見も開いていない。

病院の対応について、怒り心頭のテレビ朝日・玉川徹氏(55)は「全く受け入れられないと思う。医者は死の選択肢を提示するものではない。どうやって命を永らえようかということを考えるのが医師の倫理。(透析)非導入を提案するのは倫理的に正しいというふうに言っている、院長は」と糾弾。

さらに「これは医学の否定だと思う。医学は何のために進めてきたの。なるべく命を永らえて、人間は長く生きたいというふうな当たり前の感情に基づいて医学は進歩してきた」と院長の主張を一蹴した。

日ごろ健康問題に関心を寄せる玉川氏は「透析に限らない。いろんな病気があって、機械に頼らない限り、命を続けられない病気っていっぱいある。心不全になって補助人工心臓をつけなければ、生きていけない人もいる。呼吸器もそう。COPDという病になって、自分で酸素を吸入し続けない限りは生活ができない人もいる」と紹介。

「そういうのを全部『あなた、それを止めて死ぬ権利がありますよ』って医療側に言われたら、患者はどう思いますか。患者は不安の中で生きている。医療者側がそれを言っちゃおしまい。行為を止めれば死んじゃう。ボクはある意味、自殺ほう助に近いと思う」などと約3分にわたる熱弁で、バッサリ切り捨てた。

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