市川紗椰が語る路面電車の魅力「今こそ、もっとLRTを走らせるべき」
2017年09月21日
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“地鉄”という愛称で親しまれる、富山地方鉄道の路面電車。水戸岡鋭治さんデザインのレトロな車両です

『週刊プレイボーイ』本誌で連載中の「ライクの森」――。
報道情報番組『ユアタイム』(フジテレビ系)ではメインMCを務める人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。
今回は鉄道ファンの彼女が、オススメの路面電車について語ってくれた。

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昔懐かしい雰囲気を醸す、路面電車。街中を小さな車両がトコトコ走る姿が、私は大好きです。
そんな路面電車のなかでも、ぜひ皆さんに乗ってほしい路線をご紹介します!

まずは、愛媛県の伊予(いよ)鉄道が運営する「松山市内線」。SL風の外観を再現した「坊っちゃん列車」が走っていることで有名ですね。伊予鉄は観光に力を入れており、市内で行なわれるイルミネーションイベントに合わせて車体をライトアップしたりもします。
ただ、その飾りつけがピンク一色だったりして、すごくアダルトなんですよ(笑)。イルミネーションというより、ネオンという感じ? 「地方に来たなぁ」という感慨を持てるので、私は好きですね。

さらに、「ダイヤモンドクロス」という“鉄分高めな”要素もあります。ダイヤモンドクロスとは、鉄道のレールがクロスしている特殊なポイントのことを指すんですが、古町(こまち)駅にあるそれは普通の電車と路面電車がクロスしているとっても珍しいものなんです。
もし同時に車両が来たら、路面電車が停車して待つことになるんですが、まるで歩行者のように行儀正しく電車が通り過ぎるのを待つ姿は、なんだかかわいいです(笑)。

そんな伊予鉄道のほかにも、四国は通好みの鉄道スポットが多いんですが……いかんせん交通の便が悪い(苦笑)。全国のJR各社のなかで、新幹線が通っていないのもJR四国だけ。

ちなみに、鉄道の“鉄”という字は、「金を失う」と書くので、多くの鉄道会社は右の部分を矢にした字を当てたりするんですが、JR四国は普通の漢字を使っています。だから、何かにつけJR四国はお金がないのだ……という都市伝説もあるくらいです。