
横田氏によれば、小学生でも性的な言葉や行為に対して一定の知識を持っていることが珍しくなくなったという。
「妊娠=白い液体、避妊=コンドームをつければOKなど、断片的な知識が一人歩きしていることが本当に怖いと感じています」
日本では性教育が極端に不足していると横田氏は指摘する。
「性行為は恥ずかしいものと未だ思っている大人が多いことが何よりも問題です。自分自身がどうやって生まれてきたのかを辿れば、
必ず“性”に行き着く。それを恥ずかしいで済ませるのではなく、命を守るために必要な知識としてきちんと学び、
子どもたちに伝えることが早急に求められています」
今回の取材でも、耳を疑うような相談が数多く寄せられている。
「中1の息子が同級生と性行為をした。妊娠が心配と相手の親から連絡が…」
「コンドームは使ったと言うが、つけ方も知らないまま初体験したようで心配」
「小6の娘が、TikTokで知った体位の真似ごとをしていた」
なかでもある助産師が耳にした相談には、言葉を失った。
「12歳で性行為をしたという事実自体に衝撃を受けましたが、それ以上に、相談の内容があまりに無防備で……」
ーちゃんとつけたのに、白い液体が出たんだけど……妊娠?
「今回のケースは母親の対応にもいささか問題があると私は感じました。性を教えるのは恥ずかしいことじゃない。
命を守るために必要なことです。どうか今からでも遅くない。今からでも大人たちが正しい知識を学び直し、
それを子どもたちに伝えてほしい。そう切実に思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3159f7e42729ba740d5fbed02ce3c7660b0fa51